完璧美少女が俺の前だと全然完璧じゃない件

白雪彩香。文武両道、容姿端麗。おまけに困っている人がいれば天使のように手を差し伸べる人柄の良さを兼ね備えた、
まさに「完璧美少女」
―――らしいが、俺、花宮裕樹の前だと、どうもそうには見えない。
掃除中にバケツはひっくり返すし、転んでプリントはばら撒くしで、どう見てもポンコツそのものだ。
それだけだけならまだいいが、「ご、ごめんね、私、先行ってるね」と言って黒板も消さず日直日誌も書かず帰られた日の事、
あの天使のような完璧美少女に全てを押し付けられた事を俺は一生忘れないだろう。
しかし、そんなところにギャップという魅力に気づいてしまった俺は変態なのだろうか。
一方、彩香は「裕樹君、かっこいい…絶対に二人っきりとか無理だよ…」と、裕樹の前だけボロがでてしまい、
上手く話せなかった事に対して脳内…続きを読む