第9話 町の散策
「どこ行くの?ルト」
「とりあえずご飯食べようと思ってるけど」
「いいわね、私は魚以外ならなんでもいいわよ」
「魚
「そうなのよ、臭みに慣れなくて」
「じゃあ、お肉は?」
「いいわよ、ルトの奢りね」
「えー、と言いたいところだけど良いよ」
「あら?今日はやけに素直ね?」
「まあ、デートだからねここは、男がスマートに
エスコートしなきゃ」
「…確かに?ルトのエスコート
「(私
「…それで、いつのまに隣に居るんですかね?
「ルト様を
「あれ?ニコじゃんいつの間に居たの?」
「魚の件から居ましたよ、後ろに」
「怖いよ、それは」
「ニコもお供しますよ」
「
「いえいえ、貴族のオリアナ様に
「僕のことなんだと思ってるんだ?2人は」
「と、いうことでルト様早く行きましょ」
「いえ、ルトは
「ちぎれちゃうよ、そんなに引っ張ったら」
「大丈夫ですルト様!ちぎれても愛せますよ」
「ニコ?ちぎれる前提やめて、その前にやめて欲しいな」
「3人で行こうね〜、ニコはお肉でいいの?」
「くっ、最近気にしてたのに」
「あら?なら
「家?別に大丈夫ですけどね?ルト様は太ったニコでも好きですか?」
「どっちでもいいよ、早く行こー」
「その答え方は失礼ですけどね?ルト様?秘密漏らしますよ?」
「おっけ、どんなニコでも可愛い大好き」
「そんな!こんな場所で大胆な告白はやめてくださいよ!もっとロマン溢れる場所でしてください」
「ルートー?私を忘れてない?」
「忘れてないよ、全然いるの知ってたよ」
「そうよね、ルト?私は?私は太ってもすきでいてくれるの?」
「え?なんで急にオリアナも聞くの?ニコ!
「早く答えてあげれば治まると思いますよ」
「…なんでだよ。オリアナもどっちでも可愛いよ」
「…好きじゃないんだ」
「好き好き大好きだよ」
「
「(難しいな女性の扱い)」
とりあえず、ご機嫌を損ねないように今日は努力しよう。そう決めた
「もう、19時ですしお帰りになりますか?」
「もう時間か。そうだね遅くなってオリアナの親御さんを心配させる訳にも行かないし、馬車を呼んどいてニコ」
「オリアナ今日は付き合ってくれてありがとう楽しかったよ。久々に話出来て」
「全然いいわ、楽しかった。…途中誰かさんが乱入して来なければもっといい思い出になったのだけどね」
「オリアナ様そんな、褒められても何も出ませんよ?」
「…それ褒められてないよ?ニコ」
「…まあ、いいわ。近々そちらの家に行くわ。
少しお話することがあるの」
「誰と?父さん?」
「ええ、まあ後はレイさんとラヴィさんにもあるけど主はそうね」
「そうなんだ、また来た時声かけてよ話そう」
「そうね、楽しみにしてるわ。それでは」
「またね、オリアナ」
「ニコ、何か知ってる?オリアナの件」
「さぁ?何も聞かされてないですね旦那様からは」
「そうか、嫌な事じゃないといいけど」
「まあ、解決してくれることでしょう」
「そうだね、みんな優秀だし」
「さ、ルト様も帰りますよ」
「そうだね、ありがとう馬車の手配」
「いえいえ、これも仕事ですから」
屋敷に帰ってみんなが帰ってくるのを待とう。
なんて話を馬車の中でニコとしていた。
玄関を開け家に入ると、何故か姉さんが部屋着姿で立っていた。
「…あの、姉さん?」
「なーにぃ?」返事と同時に飛び付かれた。
「早いのよ、展開が」
「えー?なんの話?」
「また
もう、気にすることなく歩くことにした。
「なんと今回はレイに許可取ってます」
「え?よく許されたね」
「今回の仕事、本当は私行かない予定だったんだけど移動手段として呼び出されたのよ。だから代わりに帰りの使用を承諾させたわ」
「なかなか強引なことしたんだね」
「そんな事ないわ、私を足に使ったんだから当たり前よ、てことでルト成分を補充させて。1週間も会えなかったんだから」
正確には1日とちょっとだけどね?そんなに経ってないんだよね?
「なんでもいいけど、今日は姉さんだけ?」
「多分?先に帰るって言ったっきりだから知らなーい、どうでもいいし」
「まあ、レイ兄さん居るなら大丈夫か」
「だから、置いてきた」
「父さんは?何か知ってる?」
「居るんじゃないの?」
「ニコが昨日から居ないって言ってた、はず?」
「そうなんだ、なら分かんないや
……2人っきりだね///」
「…いや、ニコとか他の人居るから2人になることないでしょこの家で」
「まあまあ、細かいことは気にしないで」
「じゃあ、一旦離れてくれる?」
「えー、まだ成分がーって、他の女の匂いがするぞ?
「汗臭いから臭うんじゃないよ」
「いーや、汗の臭いじゃないね。女の匂いがするそれも、ニコじゃない匂い」
「ニコ。いるんでしょ入ってきなさい」
「気配でバレましたか流石ですね。はい、なんでしょうかラヴィ様」
「ルトについているこの匂いは誰?女?新しい女?今日教会だけの予定よね?寄り道したってこと?」
「落ち着いてください、ラヴィ様。その匂いの主はオリアナ様でございます。数年前ルト様に近づいてきた侯爵家の長女でございます。」
「そんな子確かに昔居たわね、確かにそれで?教会だけでこんなに匂いが付くとは思えないんだけど?」
「それはですね
「なんですって!
この話し合いが終わったのは家に着いてから1時間程経っていたらしい。(他の使用人が呼びに来て止まったので止められなかったら更に続いていたと思う)
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