第8話 適性職検査
「初めて見るけど別室に1人ずつ呼ばれるんだね」
「そうみたいね、それにしてと結構人いるみたいね」
「この年は法律が変わって出産率が良くなったらしいぞ」
「よく知ってるわね、ジャック」
「情報屋としてなんでも調べてるからな」
「さすが図体に似合わない繊細さしてるわ」
「図体は仕方ないだろ力仕事が主なんだから」
「それにしても、ルトはちゃんと鍛えてるんか?」
「僕か?僕は剣を習ってるし体力つけるためによく走っているから程よくついてるんじゃないかな?らジャックみたいに身体に出る方じゃないから分からないけど」
「ルトはついてなくても大丈夫よ」
「そう?でも
「(余計なこと言いやがった。ジャック!)」
「(ごめんやん?それは。
『ジャック・バロン、ジャック・バロンは居るか』
「お、ジャック呼ばれてるよ」
「ほんとだ、行ってくるわ」
「「いってらっしゃい」」
「オリアナの行ってらっしゃいなんかイイネ」
「…
「あいや、なんとなく思っただけ。…ごめん」
「(えー!?言って欲しいってことですかね??
この言い方は。いつでもいいますよ!ルトのためなら!100万回なんて言わずいつでも言うよ!)」
「
「いや、なんか我ながらキモいなって思って」
「
「そう?ならいいけど」
少し無言の時間が流れた
「……い!おーい!ルト、オリアナ嬢!俺は終わったぜ」
「お、どうだった?」
「なんと、親父と同じく整備士職につけたぜ」
「おー、それは良かった」
「良かったじゃない、お似合いよ」
「オリアナ嬢は褒めてる、よね?それ」
「当たり前じゃない、知人の祝福よ」
「知人なんだよね知ってるだけの人扱い」
「…仲良いよね2人って」
「ん!?そんな事ないわルト、勘違いしないでくれる?私はあなたの方が仲良いわよ」
「…ルトそれ以上はやめてくれ俺の生命に関わる」
『ルト・クロンド、ルト・クロンドは居るか』
「お、僕の番だ行ってくるね」
「行ってら〜」
「いってらっしゃい」
「危ない、ルトに勘違いされるところだったホントにやめてくれる?ジャック」
「わりーわりー、まさか恋愛事に興味も示さなかったあのルトが言ってくるとは思ってもなかったわ」
「ホントよ、この5年で何かあったのかしら」
「あー、心当たりあるけど。言うのやめとくわ
客の情報を漏洩するわけにはいかんからな」
「
「オリアナ嬢?ホントにやめてね俺はまだ死にたくないよ、後さっきから足踏むのやめてくれません?痛いんですけど」
「…まあ、いいわ今度ルトの家に行く用事あるしその時に聞くわ」
「…聞く勇気は?」
「無いわよ」
「さようで」
『ルト・クロンドだな?この部屋に入れ』
「あの、この部屋何も見えないんですけど?」
『だからどうした?早く入れ』
「床はありますか?」
『早く行け』
「分かりました。死んだら恨みますからね」
「この部屋別空間みたいだ、姉さんが
《止まりなさい》
突然声が聞こえた、真っ暗で何も見えないが気配はする。
「あの、見えないのですがここで合ってますか?」
《ここであっておる。この水晶に触れよ》
抵抗のしようも無いので恐る恐る触ることにした
「これなんの意味があるんで…」
言い終わる直前に頭になにか流れてきた。
【
《ほぉ、これはまた珍しい
「これなんですか?」
《君の
頭が追いつかない。
突然、目の前に入口と同じ扉が現れ
開けるとさっきのところまで戻ってきた
『戻ったか、なら帰って良い』
「…はい、分かりました」
とりあえず、2人の元へ戻ることにした。
「あれ?オリアナは?」
「オリアナ嬢ならお前とすれ違いだ、しっかしすごくなかったか?あの部屋」
「ああ、何も分からなかった」
「…んは?何を言ってんだ?俺のいつもの作業場で分かりやすかっただろ?何も分からないってことないだろ」
「?何を言っているんだ?」
「ルト、お前こそ何を言ってんだ?」
「いや、あの部屋は…「ルト!どうだった?私はね、【
「お、いいじゃねぇか上級職で」
「これで覚えれる
「さぁ?帰ってきてから様子がおかしくってよ」
「どうしたの?ルト」
「オリアナ、部屋はどんな感じだった?」
「部屋?んー、そうね。分かりやすい表現だと
平原って感じかしら?」
「…おい、ルトこれって」
「そうだね、一人一人見てる景色が違う」
「え?何の話?みんな平原なんじゃないの?」
「ここ2人は違うんだ、僕は真っ暗な部屋で、ジャックはいつもの作業場、オリアナは平原なんだ」
「みんな、違ったんだ?それが?」
「ここは、力が使えないはずなんだよ結界のおかげで」
「…!!たしかに」
「でも、説明がつかない。分からないことが多すぎるんだ」
「まあ、悩んでも仕方ないだろ。
「そうだな、気になることは多いが忘れるよ、それよりみんなそれぞれ
「そうね?ちなみにルトはなんだったの?」
「僕の
「「さぁー?初めて聞いた」」
「そうだよね、僕も初めて聞いた職だ」
「
「それが、分からないんだ何も浮かんでこなくて」
「珍しいこともあるものね?私は今使える
「俺は、今作れる物とこれから作れる物のアイデアが浮かんできてウズウズしてたところだ」
「そうか、まあ気楽に考えることにするよ」
「そうね、もう解散していいらしいけど2人はどうするの?」
「俺はアイデアをまとめたいから家に帰るぜ」
「僕は散歩でもしようかな」
「あら?本当にそれならルトについて行くわ」
「なにかあったの?」
「いや?別に?何かないとダメなの?」
「そういう訳じゃないけど珍しいなと思って」
「なら、いいわね。ジャックじゃあね」
「お、おう。またな(
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