第15話 一般枠ってただの・・・
「「なんで、僕たち
「気にしなきゃいけないの?王都ってそういう細かいこと」
「そうなんですよ、必ず貴族が来る時は毎回夜到着が普通なんです」
「だから、父さんとかは夕食後に遠征に出たりするのか」
「それもそうですね、…違う時もありますけど」
「確かにそれなら納得がいくよ、夜から行くなんて見にくいのになんでだろうとか思ってたわ」
「今の国王は若く考えが合わない他の歳上貴族を言い様に思っていないらしく、大変迷惑しているそうですよ?ただ、一部例外の貴族があるとか?言うウワサを聞いたことがあります。たしか、若い女奴隷を見繕って国王のご機嫌取りをしているとか」
『(奴隷って実際居るのか、本でしか読んだことないから今度見てみたいな)』
「国王がそんな感じで大変だね。僕には関係無さそうで助かるけど。兄さんがどうなるか、兄さんの敵になるなら一緒に戦うけど・・今の話の感じ、歳上の古臭い考えの貴族が嫌いって見え方出来るんだよね。もし、兄さんが父さんの代わりになってもなんとかなりそう。分からないけどね」
「まあ、レイ様は優秀ですからね。そのおかげでルト様は楽できていることを忘れないでくださいね」
「まあ、末っ子は末っ子らしく自由にやらしてもらおうかな」
「そうね、お姉ちゃんもいいと思うわ」
「「…なんで居るんだよ(ですか)!」」
はい、いつもの事ですこの姉は
「もうそろ飽きられちゃうよこの展開」
「まだ、
「それで今回はなんの用?」
「暇だから来たのよ、悪い?」
「そんな事ないよ、でもラヴィ姉さんは顔が隠れてないからすぐバレちゃうでしょ、いいの?」
「良いも何も、滞在許可ならさっき取ってきたわよ」
「はっや、いつの間に」
「慣れたもんよ、来慣れた所ですからね。許可証発行の受付に顔覚えられてたわ」
「そうなんだ、待遇がすごいね」
「そりゃそうよ、今期の転移使いって言ったら私が一番最初に上がるでしょうからね。雲の上の存在よ?私って」
「そんな、私用でポンポン使えるものなの?普通」
「いいえ?そんな事ないですよ。研究員達が何百年と調べてやっと辿り着いた
「ニコ、その言い方は可愛くないわもう少し可愛い表現にしてちょうだい」
「えー、なんかあります?昔の呼ばれ方の方が酷くないですか?」
「ホントそうね、今の【
「昔はなんて呼ばれてたの?」
「昔は・・・いつか知ることでしょ。思い出したくもないわ」
「教えてくれたっていいのに、ケチ」
「お姉ちゃんに向かってケチとはなんですか!もう、女の子に酷いこと言ったらダメなんですからね」
「そうですよ!最近ニコの扱いも雑になってきて悲しいです」
「はいはい、ごめんなさいねー」
「反省してないようね、変なところぶっ飛ばすわよ?」
「ホントにそれだけはやめてください、一瞬で知らない空間飛ばされた、と思ってたら森の中とかあるんでそれホントに勘弁」
「
「なら、反抗的な態度を取らない事ね。怒ると怖いのよ?お姉ちゃんって」
「はい。十分理解しているつもりです」
「なら、よろしい次酷いことしたら海に飛ばすからね」
「あれはやめてください、海は戦場として相性が悪すぎる」
「
「今日はどんな予定なの?朝から出発してたけど」
「…急に、話変えるんだよね。今日はとりあえず宿に荷物置いて王都の街並みを知りたいかなどんな文化があるとか、道の構造とか人と繋がりたいと思ってるよ可能性は出来るだけ広げてたいからね」
「相変わらず、用心深いのね。まあ、いいわ好きにしなさい」
「姉さんは?何する予定なの、というか何しに来たの?ホントに僕のところ来ただけ?」
「そうね、でも暇だし夕食まで
「?そう、ならまた後で」
「ニコ、少し止まって。ここからの方が歩きだと近いから降りるわ」
「宿の場所は知らないで大丈夫ですか?」
「後で共有しに来て、ニコなら私の居場所分かるでしょ」
「分かりました、お怪我しないようお気をつけくださいな」
「いつもありがと。行ってくるわ、じゃあね」
「はーい、また後でー」
ラヴィが馬車から降り、
「さっきから、
「ラヴィ様の言っている
「そうなんだ、王都以外も同じ?」
「たしか、街によって
「僕も
「そもそも、冒険者連合は名の通りで複数の
「なんか、面倒くさそうだね
「その面倒くさそうなことの説明は
「あ、ホントだありがとう。荷物置いて散策するか〜」
「私は少し席を外しますね。頼まれ事を複数されているので」
「姉さんにも頼まれてたもんね、いってら〜。夕食時にはここへ帰ってくるようにするよ」
「はい、ルト様もお気をつけください。くれぐれも髪の色や目の色を見られませんように気をつけてください、ルト様は今、庶民と同じなんですからね」
「分かってるよ、んじゃ荷物置いて行ってくるわー」
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