第17話 ココは夢の街?


「さて、この容器はそこら辺にあるとか言われたな」・・ポイっと、なんか悪いことしてるみたいだ。

「それにしてもこの箱はなんだろう?って感じではないな」

「おいおい、兄ちゃんそんな臭いところジロジロ見るんじゃないよ」

「ん?ああ、それはすみません。余所から来たもので珍しくて」

「そうかい!今日が初めてかい?」

「あ、いえ昔来たことあるんですけど最近来てなくて」

「そうかい、今の街はキレイだろう?少し前までが多くってね困っていたんだ。そこに今の王であるサンドラ様がこの街を変えて下さったんだ」

「そうなんですね」

「そこから、ゴミをこのに入れる事を習慣付けさせたんだ。最初は反対派も居たんだが、有用性に気がついてから進んで行動するやつが現れたりしたからこんなキレイな街があるんだ。街を入ってからやけに店がキレイに並んでることには気づいているかい?」

「たしかに、言われてみれば」

「そこも、サンドラ様の考えでらしいぞ。見栄えがいいからみんなきちんと従っているんだ」

「そうだったんですね(?)」

「そうだとも!サンドラ様は我々庶民の憧れなんだ。ここ2、3年で就任したとは思えない程の活躍をされてらっしゃる。それに、他国との小競り合いも年々少なくなっているって話だしな。民としてはありがたいことだ」

「そんなに凄い方だったんですね、勉強になります!」

「そんなことよりお主、この時期に来るってことは学園か?」

「あ、そうです!試験を受けに来たんです」

「そうかい!そうかい!、それは頑張ってくれ学園もな……ありがたいお話中っともうこんな時間か。とにかくサンドラ様は凄いお方なんだ!」

「そうなんですねー」小一時間サンドラ様とやらの功績を話された。


「それじゃあ、ワシは帰るからお主も気をつけて帰れよー。最近少しが流れておるからのぉ」

「あ、分かりました!ありがとうございますー」

見えなくなるまで手を振り続けといた。そういう文化らしい

「あー、疲れた。後半何も聞いてなかったやなんか、色んなをしてるっぽいな」

そんなことを考えながら夕食前には宿に着くことが出来た。

「あ、ルトやっと来た!すごく待ったんだけど!!」

「それはごめん、サンドラ様とかいう人の功績をずっと聞かされてた」

「あれ、もうその時間受けさせられたんですね」

「もしかして、みんなされてる?」

「「うん」」

「そうなのか、良かった早めにされて」

「たまに、二回目されることあるんで気をつけてくださいね話切るところ間違えると止まらないんでココの人達」

「こっわ、狂信者せんのうやん」

「とりあえず、予約してあるので行きますよ」

「はーい、この服装でいいの?」

「なんでも大丈夫ですよ、個室の予約を取っておいたので」

「何から分からないけど、了解」

「はぐれないようにお姉ちゃんと手繋ぎましょ?」

「あのね?姉さん僕は「私も手繋ぎたいです」

「あの?姉さんとニコ?他の人の視線が痛いよ」

「「私たちにはこないので大丈夫ですよ?」」

「左様ですか、ならよかったです」

「着きましたよ、ここです。さ、入りましょうか」


「【】これってなんて読むの??」

「一応わしょくや、ひらいって読むらしいですよ、和食というのはここで出てくるだそうです(平井はわかりません)。前に他の人に案内された時に美味しかった覚えがあるので予約させて頂きました」

「へー、よく分かんないねこの街」

「まあ、変わってるわよ昔より」

「それは、薄々感じてた。というか知らないところに来たみたい」

「まあ、他所から来た人達は馴染めないですぐ自分の故郷くにへ帰るらしいわ」

「そうなんだ、大変そうだね。だから最近うちの町で見かける人増えてたのか」

「それもあるかもしれないですね?王都へ出稼ぎに行ってた人が馴染めないで戻ってくるなんてことは増えてるかと」

「なるほど、それでか」

「なんて言ったっけ?郷に入らば郷に従えって言葉を言われたみたいな話を人から聞いたわ」

「難しそうな言葉」

「意味は分からないわ、でも侮辱されたのは分かったから怒って帰ってきたらしい」

「ふーん大変なんだな、お腹空いたしなにか食べようよ」

「そうね、私はなにしようかしら」

「…………」「………」

「………」「…」

色々な会話をしながら食べることにした。




ご飯を食べ終わってお店を出て宿に帰ることにした。

「ぷはー、美味しかった」

「満足していただいたのなら良かったです」

「いつ来ても美味しいわね、ここは」

「そうなんだ、あと見てて思ったけど安いよね値段」

「そうですね、全体的に安めだと思います。全ての料理が1000マニー超えるか超えないか位の値段なので庶民にも安心して手が出せる範疇かと」

「そこが狙いなのかな?」

「料理をしない人がこぞって聞きに来ると言ってましたからそうなんでしょうね」

「大変そうだ、料理人さんも」

「この案を出したのも今の王らしいですよ」

「なんでも出来るんだな、サンドラ様は」

「そうですね、凄い方は命を狙われやすいのですぐ交代なんて事にならなければ良いのですがね」

「まあ、大丈夫でしょ。最近って聞いたし」

「アイツって?」

「気にしないでいいわ、

そんなに、嫌いな人なのかな?なんて考えながら宿に着き、休むことにした。

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