第4話 前日の夜
「先週は酷い目にあった」
「何があったのですか?」
「いや?こっちの話だ。後、サラッと見つけるのやめてくれクレア先生」
「まだまだ甘いですねー、今日も稽古行きますよ」
「はいはい、負けですよ」
「素直ですね?今日は」
「明日は適性
「なるほど、特別な
「なんでもいいさ、先生みたいに一般
「サラッと褒められた、好感度狙いですか?」
「狙ってない後、胸を押し付けるのやめてくれそれはニコで間に合ってる」
「今無いってバカにしましたね?見ますか?ありますよ?」
「そんなこと言ってない!早く稽古をしよう」
「今日は乙女の心を傷付けたので手加減出来るか、分かりません!」
「え?まじ」
「今日はコチラから行きますよ!」
「え、、ちょ、、心の準備!!」
「戦いにおいて
空は今日も青いです。
「少しやり過ぎました、申し訳ない」
「ホントに制限してたんですね」
「そりゃあ制限出来なければここら辺一帯破壊してますよ!」
「クレア先生あんまり自信満々に答えることじゃないかも」
「あら?そうですか?どうでもいいですよお金もらってるんで」
「怖いよお金の力って」
「そうですね、お金は人を狂わせますから」
「狂ってる人が言うと余計怖いよ。いつまでこの体制でいればいいんですか?」
「早く離れてくださいよ、大丈夫なら」
「なら、話してください!重いでしょう」
「え?重い?」
「え?一応そこそこ重いと思いますが?」
「そんなに感じませんけどね?」
「気にしそうなのでそれ以上はいいです。やめてください」
「今日も稽古は終わりです、明日に備えてゆっくり寝てください」
「お疲れ様でした」
「はい、お疲れ様でした」
「クレア先生って何歳なんだろう20代位の気がするが俺の体重が重くないとはどんな鍛え方してるんだあの人」
「
「はぃ;;」
鬼の顔をしたクレア先生が気付かないうちに後ろにいた。
「今日も特に変わらず、明日は適性
「ワタシも明後日から遠征なのでな少し様子を見てくる。明日には戻るから報告楽しみにしておくよ」
今日は珍しく父さんと2人だった。
レイ兄さんとラヴィ姉さんは別の仕事があるらしく家を出ている自分1人の報告会を終え自室に戻る。今回は安全にニコと一緒に帰ることが出来た。
「今日は誰も居ないんですね?」
「さすがに仕事中だから無いんじゃないかな?」
「姉さんは転移の件でレイ兄さんと父さんに怒れたらしいし仕事先から飛んでくるなんて事は無いはずだから当分は安全でしょう」
「そうですね。私がルト様を襲いに行ってもいいんですよ?と、言いたい所なんですが私は少しやらなきゃいけない仕事があるのでここで失礼します」
「珍しいね?ニコが仕事を残してるなんて」
「そりゃー、私だってありますよやり残しの1つや2つや3つや4つ」
「いや、多いな。無理はしないようにな」
「ルト様も無理をなさらず、今日は夜更かしは控えてくださいね、最近ゴミ箱を綺麗にする回数増えてるんですから」
「……あの?…ニコさん?…なんて?」
「……なんでもないです☆」
「くっ!逃げるな!ニコ!」
素早すぎるニコは放っておくとしてなぜバレているんだ。そろそろ怖いよあの
「今日は何もしないで寝よう」
そそくさと自室に戻り少ししてから眠りについた。
「こんばんは。クロンド家メイド長のニコ・クロンドと申します。御屋敷にお越しの皆様、今宵は何用でお越しになられたのですか?」
「生憎、旦那様は遠征準備のためお屋敷にはいらっしゃらないのですが?もしかして旦那様のお客様では無いと言うことですか?」
「今この御屋敷にいらっしゃるのは…いや、
「
メイドが言い終わると同時に3人掛りでまずは攻めてきた。
(何人でも良かったけど3人で止まると思われたのか)
少し残念がりながらも隠しナイフで3人の猛攻(?)
を捌きり、喉元を掻っ切り息の根を止めた。
「早く来なさい?眠りの妨げになる前に」
敵の堪忍袋の緒が切れたのか一斉に詠唱を開始し始めた。
【火の
【風の
【水の
【闇の
【光
【水
これで静かになるでしょ。
「明日は愛しき人の大切な日なのですぐに終わらせますね?
【
「死体はいつも通り捨てておいてくださいな。
忠告ですがくれぐれも
他の使用人たちが一斉に散らばり回収していく
「一応着替えと湯浴みだけは先に済ませておきますか。血の匂いは独特ですからね」
そう言ってニコは何事も無かったように屋敷へ入っていった。
《今日もクロンド家は平和です》
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