第3話
高校までは電車で3つ目の駅で降りて歩いて行く
「おはよー望冬」
「おはよ、千夏」
「今日こそは会ってもらうからね」
「うん、今日は会うよ」
江申 千夏(こうの ちなつ)は中学3年間
同じクラスでたった1人の友達
いつも1人でいた私に話し掛けてくれたのが
千夏だった
明るくて意見もはっきり言う子だけど
それを妬まれて孤立してしまったみたい
私も1人で過ごしていたしそれからは
千夏と2人で過ごす様になって
そして、私の事情を理解してくれている
放課後——
千夏と一緒に駅前のファミレスへ向かって
店内に入ると千夏はすぐに気付いたらしく
後ろからついて行った
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