第27話
俺は相変わらず女を見ているだけだったけど
ある日、向桔の彼女と一緒にいる女を見た
そう言えば前から千夏ちゃんと一緒にいたけど
友達だったのか?
「あ、千夏と望冬ちゃんだ」
「向桔、あの女の事知ってるのか?」
「望冬ちゃんの事か?
千夏と同中で一緒に遊ぶはずだった子だよ」
「みふゆ?」
「望に冬で望冬ちゃんって千夏が言ってたな
俺も話した事ないけど高校入って何人かの奴に
告られてるらしいよ」
「ふーん」
「想士はずっと気になってるんだよな?」
「は?」
「入学式の日からいつも見てるじゃん
想士が女の事見てるなんて初めてだろ?」
「望冬ちゃん、今は彼氏いないって
千夏が言ってたから今度誘うか」
「いや、そう言うんじゃねーから」
緯も向桔もニヤニヤしていて、
ふんっ、ほっとけよ
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