side想士

第26話

俺の両親は仕事で家にいる事があまりなくて


小さい頃は祖父母の家に行っていたけど

中学になってからは1人で家にいる事にした



高校入学の日


俺は1人の女に目を奪われて、


友達と楽しそうに話しをして笑っていたけど

その裏には泣きだしそうな顔をしている



何でそんな顔で笑うんだよ?


泣きたいなら泣けばいいだろ?



「想士、どうした?」



「いや、何でもない」



緯とは中学からつるんでいたからなのか

俺に何かある、と気付いたのだろう



気付けば俺は女の姿を探していた




入学して1週間経った頃


席の近い向桔とも仲良くなり緯と3人で

過ごす様になったんだ



向桔の彼女とその友達も一緒に5人で遊ばないか

と言われたので俺も緯も行く事にして、



その日は彼女しか来られなくなり4人で遊んだ

けど、明るくてハッキリと話す彼女とは

俺も緯も気さくに話す事ができたな



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