第9話

駅から歩いて10分位で着くので案内しながら

並んで歩いて、




「ここです」



「すげートコに住んでるんだな」



「父の物件なので価格は分かりませんが、

あ、お礼に夕ご飯食べて行きませんか?」



「家族もいるし急なのは悪いだろ」



「私、一人暮らしです」



「俺も両親は仕事で離れてるから

1人みたいなもんだけどな」



「それなら一緒に食べませんか?

あ、イヤでしたらごめんなさい」



「イヤな訳ねーだろ、一緒に食おう」



「はい、ではこちらです」



エントランスを抜けエレベーターに乗り

部屋を案内して


ソファに座ってもらい飲み物を出してから

作り始めて———




延長テーブルを伸ばして椅子を並べ直してから

ご飯を運んで


「継渼くんお待たせしました」



「ハンバーグ?」



「お嫌いですか?

パスタにすれば良かったかな」



「大好物 だからすげー嬉しい」



「良かったです、どうぞこちらへ」



スープとサラダを出してから私も座った



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