第31話

駅に着き先に降りた継渼くんの背中を

トン、トンと軽く叩くと隣に来てくれて



「あの、今朝はいつもより混雑していて

揺れた時に掴んでしまってごめ、あっ」



「ふはっ、守ってるんだな」



「何を守ってるんだ?」



「継渼くんと約束したんです

その約束は…秘密です、ふふっ」



「おっ望冬ちゃんが笑ってる」



「あ、ごめん、っ」



「アハハ、緯とは約束してないんだから

いつもの咲多さんでいいよ」



「うん、継渼くん有難う」



間永くんが驚いた顔をして瞬きを繰り返してる



「あれ?間永くんどうしました?」



「俺には敬語なのに想士とは普通に話すね」



「継渼くんとは普通に話せる様になりました」



「へぇ〜、望冬ちゃん俺とも普通に話そうよ」



「はい、分かりま、分かった」



間永くんとの会話を聞いていた継渼くんは

なぜか笑ってる




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