与えられた事

トリプル

第30話

継渼くんが帰った後、明日の準備をしたけど

「何でそんな泣きそうな顔で笑うんだよ」

と言われた事が頭の中から離れない



今まで誰にも気付かれなかったのにな



家族の事も答えられなかったし

いつかは話さなきゃいけない日がくるのかな




朝、ホームで電車を待っていると継渼くんから

メッセージがきてドア付近にいるみたいで、



電車が止まってドアが開くと反対側のドア付近に間永くんも一緒にいた



「あの、お早うございます」



「おはよ、咲多さん」



「おはよ、望冬ちゃん」



いつもは混雑していても多少スペースがあるけど今朝はぎゅうぎゅう詰めだったので電車が

揺れるたび継渼くんの腕を掴むしかない



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る