第32話

教室に入り机の横にバックを掛けていると

千夏が走って来て



「ちょっと望冬、こっち来てっ」




腕を掴まれると別校舎の資料室に連れ込まれた

けど資料室と言っても物置状態の狭い教室だ



「ここなら誰も来ないから話しやすいでしょ」



「どうしたの?」



「それはこっちのセリフだよ

今朝の登校事件、噂になってるよ」



「登校事件?何の事件があったの?」



「はあー?この無自覚めっ

想士と一緒に登校したでしょー」



「えっ、事件て私なの?

でも間永くんも一緒だったよ」



「あのね、想士と緯は女子の間で人気ランクの

トップ5に入ってるの、その2人と登校だよ?


そこに男子から人気のある望冬が一緒に

登校したら騒がれるに決まってる」



「えぇーっそんなランクがあるの?」



千夏は「ハァ〜」と深いため息を吐いてる



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