第33話

またお昼休みに話そうと言う事になって

教室に戻ると女子達の視線がキツくて俯いた



昼休みは千夏と購買で買ってからあまり人の

いない中庭のベンチに座って食べる事にして、



「望冬、大丈夫?」



「なんとか、ね」



「ある程度の女子は容認してるんだけど

一部の女子がね、妬んでるんだよね」



「継渼くんと間永くんに悪い事しちゃったな」



「それは違うよ、望冬ちゃん」



「え?あっ杜浪くん」



「やっと来たー、それでそっちはどうなの?」



「男子は皆んな羨ましいって言ってたな、

望冬ちゃんにフラれた奴らは想士と緯じゃ

仕方ねーて言ってたよ、ククッ」



「容認してる女子は目の保養とか、

トリプル萌えとか言ってたけど一部の女子は

要注意だな」



「トリプル萌えって?」



「ぶはっ想士と緯にも言っておくよ」



「望冬、容認してる女子は見守ってくれるって

言ってたけど一部の女子達から嫌がらせとか

呼び出された時は必ず話してよね」



「うん、だけど嫌がらせとか呼び出しって、」



「望冬ちゃん、女の嫉妬は怖いからね?

俺達にも話してもらいたいんだ」



「うん、分かった」



「やっと望冬ちゃんが普通に話してくれた」



「想士のお陰かもね〜、ねっ望冬」



「そうなのかな?

でも継渼くんなら話せるかも知れないな」



千夏と杜浪くんは2人で話し始めたから

私は飲み物を飲んで継渼くんの事を考えていた



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