第18話

ソファに座ってもらい飲み物を用意して、



「ペットボトルのままですが、どうぞ」



「気にしなくて良いよ」



「ぁ、はい」



「いや、悪いなと思っただけだからさ、

いただきます」



「はい、召し上がれ」



「ハハ、飲み物だけで丁寧な持て成しだな」



「そうですかね?」



「それじゃ勉強始めようか」



「あの、継渼くんは数学出来ますか?」



「数学は意外と得意だよ」



「私、数学の点数が上がらなくて

教えて欲しいです、あっ継渼くんの邪魔ですね」



「邪魔なんて思わないよ

数学からやろうか、分からないトコはどこ?」



「すみません、えっと…この問なんですが、」



「あぁこの問は引っ掛けなんだよ

この公式を使って———」



「あっ違う公式を使ってました

お恥ずかしい」



「咲多さんは元々出来るんだから引っ掛けに

惑わされなければ大丈夫じゃないかな」



「有難うございます 解けました、やったー」



と言いながら万歳をしちゃった



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