第41話

泣くなっ、負けちゃダメ



「何で頼らないんだよ?

何で泣きそうな顔で笑うんだよ?」



「笑って、ないと、」



「隣に座っていいか?」



黙ったまま頷くと継渼くんは隣に座って

優しく抱きしめてきた



「あ、あのっ」



「咲多さん、話してくれる?」



「このまま?」



「うん、このまま聞くから」



言葉に詰まりながらトイレであった事を話して


「私が悪いから、継渼くんから離れるって

言えばあの子達も何もしなかったんだよ」



「咲多さんは離れないって言ったんだな?」



「あ、うん…だから、」



「だったら離れるなよ」



継渼くんは少し力を込めてぎゅっとした



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