第27話アリス達の誘拐

その手紙の内容とは、≪お前たちが奪った奴隷2人を返してもらう、取り返したかったら森の中の小屋まで来ることだ、もし警備隊にでも言いふらした場合2人の首は飛ぶ、時間は明日の夜8時だ時間までに来なかった場合でも2人を殺すそれでは楽しみに待っているよ≫

読み終わった瞬間手紙が燃え始め灰になり消滅てしまった

「これはまずいことになったぞ!」

「今すぐに助けにいかないと!」

「アレク焦るな、時間は明日の8時と指定されている今行ったところであの2人の身に何かあったら危ない」

こいつら、前に倒した奴隷の主人達の仲間だな僕たちの大事な仲間に手を出しやがって!ただで済むと思うなよ!

「トレック目が笑ってないし、なんだか怖いよ」

「あぁごめんごめんちょっとむかついちゃって」

でもどうやってアリスたちを救出すればいいのかな

「そうだ、他の人にバレないように国王様に密告すればいいんじゃないか?」

確かにそれだったら何かをやらかしてしまってもどうにかなるかもしれないな

「うんそうだね一か八か国王様に相談してみよう」

次の日、僕たちは学校を休んで国王様の所に向かう

〈こんこんこん〉

「国王様少しお話をしてもよろしいでしょうか」

「構わん入りなさい」

「はい、失礼します」

国王は少し混乱していたが僕たちに

「それで用件はなんだね?」

「はい、少し緊急事態でして」

そこからアリス達が連れ去られたことを伝えると

「それはまずいことになったな、それで私に何を頼みたいのだ?」

国王はすべてを分かっているみたいだった

「僕たちがアリスたちを救出する際、本拠地もろとも破壊する予定です、そこでもし罪をなすりつけられそうになった時は助けてくださらないかなと思いここに来たという事でございます」

「なるほどな、君たちには命を1度救ってくれているからな今回だけは目をつむってやろう」

「ありがとうございます!」

国王からの許可ももらった、これで思う存分暴れられる

「それでは僕たちは作戦を立てなければいけないので失礼します」

「分かった、くれぐれも油断せぬようにな」

「了解です」

僕たたちは国王様の部屋を出る

〈ガチャ〉

「アレクやったな」

「あぁそうだなこれでアリスたちを救出できる」

僕たちは喜ぶ半面ここからどうするべきかを考えて寮へと帰る

「作戦決行時刻は夜の8時、この作戦必ず成功させるぞ!」

「そうだな、何としてでもアリスたちを救出しなければならない」

作戦はこうだ、まず普通に指定されたところに向かうそこで敵が油断したところで2人で敵を一掃するという作戦になっている

「でもトレック失敗したらどうするんだ?絶対に成功するとは限らないでだろ」

確かにそれも考えないといけないな、なんて考えているとアレクが

「それなら僕に良い考えがあるよ」

「良い考えとは?」

「それはね」

アレクの作戦はこう、もし最初の作戦が失敗してしまった場合僕の軍用魔術を使って全力で逃げるという簡単に言えば逃亡するようの作戦である

「確かにそれは良いかもね」

「だから軍用魔術はいざと言う時にしか使わないこと、いい?」

「分かった」

そこから数時間念入りに作戦を立てたり改善をしていたりしていると約束の時間が迫ってきていた

「トレックそろそろ約束の時間だ」

「本当だそれじゃ作戦通りに」

「分かった、必ず2人を救出しよう」

「あぁ!」

僕たちはグータッチをする


ひとつ不思議だったのは

僕たたちが行っている時にひとつの馬車が通ったけど、こんな時間に馬車なんて通るんだな、僕たちは何も気にせずにアリスたちのもとに急いだ

指定された場所に向かうと本当にポツンと1件だけの古屋があった

「ここだよな」

「あぁおそらく」

すると古屋から男が現れた

「あんたらがトレックとアレクだな中でボスが待機してる入れ」

すごくやしいけど今は言うことを聞いておくしかないな

「分かった、それでアリスたちは無事なんだろうな」

「中に入れば分かることだ」

こいつ完全に僕たちのことなめているな、でもこのほうが油断しているところを狙えるかもしれない

男は笑いながら小屋のドアを閉めるするとさっきまであった小屋は姿を消してしまった、周りからは見えないようにできる結界だったが、トレック達はそのことを知らなかった

僕たちが階段を下りていくとひとつの部屋があった、そこにはここのボス的なやつが立っていた

「よう、約束どうり来たみたいだな」

「あぁ来てやったぞ、アリスたちはどこだ!」

「トレック少し落ち着くんだ」

危ない、ここで理性を失ってしまったら相手の手の上で踊らされているだけだ

「アレク悪い、少し取り乱した」

「大丈夫だ、トレックは少し休んでてくれ後は僕が交渉する」

「分かった」

するとアレクはボスに向かって

「それで話を戻すけど、トレックのいった通りアリスたちはどこに行ったんだ」

「お前たち気がついてみたいだから言ってやるがもうあのガキ2人はここにはいない」

なんだって!僕が言い返そうとしたときアレクが先に答えた

「アリスたちをどこにやった!今すぐに答えろ」

「いいぜ教えてやるよ、お前らここに来る前に馬車に合わなかったか?」

「それがどうした」

アレクもアリスたちがここにいないとなると許せないみたいだな、それは僕も同じだけどアレクはぐっとこらえている様子だ

「あの馬車はな、奴隷を運ぶ馬車だ!」

奴隷馬車ということはもしかして

「馬鹿なお前たちでもようやく理解したか、あの馬車には各地から集めた奴隷も乗っているしお前らの探しているガキ2人も乗ってるぜ」

「行き先はどこだ!」

確かに行き先さえ分かれば救出ができる、でもなんだかこのボス情報を渡し過ぎなんじゃないか?そこまで教えるということは何か裏がありそうだけど

「行き先は変態貴族たちが集う場所だ、そこでは毎月奴隷を使ってオークションをしているんだ」

「お前!」

するとついにアレクの怒りが爆発してしまい魔法を使ってしまう

「燃え尽きろ、ファイヤーボール」

するとアレクはボスめがけて魔法を放つ、するとサイドにいる男2人が同時に詠唱する

「対魔術結界発動!」

するとボスの目の前に魔法が行ったところで消えてしまった

「どうして!魔法が」

「はっ!お前たちが挑発にのって魔法を使ってくることは想定済みだ、この結界はこの石像の中に結界を発動している刻印があるその刻印がある石像を破壊すれば、結界が消えてまた魔法が使えるようになるぜ」

すると目の前にあった石像が突然増殖していき石像だらけになってしまった

「さっ、この中から本物の石像を見つけ出し結界をとけるものならといて見やがれ」

この野郎、アリスたちを解放するという約束を破りやがって絶対に許さない

僕たちでこの結界を解除して絶対にアリスたちを救出する!

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