第3章四天王編
第22話国に帰還と不穏な影
そのまま僕たちは国王様に地下室の事を報告しに向かう
〈こんこんこん〉
「入れ」
「失礼します」
「失礼します」
そこには椅子に座って何か書類にサインをしている国王様がいた
「それで二人してどうした?」
「少し報告がありまして」
「そうかどうした」
「あの海龍が出てくる数分前のことで、僕たちがこの城を探索しているとある部屋を発見しまして、その部屋に入ると地下へと続く階段を発見し探索していると突然魔法陣が発動し、紫の触手のようなものが出現その直後に海龍が出現し、その海龍を討伐したのち再び部屋に行ったのですが、そこにさっきまであった階段も部屋も綺麗さっぱりなくなっておりましたので、国王様にご報告しようかと思いましたまいりました」
その話を国王様は真剣に聞いてくれた
「なるほど、そのようなことがあったのかそれで報告は以上であるか」
「はい!」
「ではさがれその件は我のほうでもしっかりと調査をしておこう」
「ありがとうございます」
そのまま僕たちは国王様の部屋を後にした
「軍用魔術のことはばれなかったね」
「この魔法は魔力の消費がすごいからもし使うとしてもいざという時にしか使わないようにしないと」
「あぁそうだな」
この魔術は危険だ、この魔術は半永久封印だ
それから数日が過ぎて、国を旅立つことになった
「国王様こちらの準備は完了いたしました」
「分かった、それでは皆のもの出発だ!」
「おぉー!」
周りの歓声を浴びながら国を後にした、そこからは特に何も起こらずに村に帰ることができた
「はぁやっと帰ってこられた」
「国に行くだけなのにいろんなことが起こったね」
今日はこの町に泊まってから国に帰るらしい
「久しぶりにこの町に来た感じがするよ」
「確かにそうだな」
そのまま歩いていると聞きなれた声が聞こえてきた
「トレック様ー」
「やっと帰ってきたー!」
「二人とも久しぶり!元気にしてたか?」
二人は大きく首を縦に振る
「みんなそろそろ宿に戻ろう、もう日が暮れてしまう」
「分かった」
そして僕たちは宿へと帰ることにした、そして宿の扉を開けると
「トレックさんおかえりなさい」
「おかえり」
「みなさんただいま帰りました」
今日は国王様も合わせて宿で食事をすることになった
「それじゃ今日もいつもと同じやつでお願いします」
「分かった、お母さんトレックさんいつものやつだって」
「あいよ」
そのまま待っていると
「トレックさんあいよいつもの」
「ありがとうございます」
そのまま食べていると、アレクが隣の席に座ってきた
「今日はいろいろあったね」
「確かに大変だったね、海龍が出た時はどうしようかなと思ったよ」
「確かに」
そのまま雑談を繰り返しているうちに寝る時間になった
「それじゃアレクまた明日」
「あぁまた明日」
〈ガチャ〉
そのまま僕はベッドに飛び込んだ
「はぁ国にいた時はしっかりと休むことができなかったからな、今日はいっぱい寝るぞー
まぁ明日も早いんだけどね」
そんな感じで独り言を言いながら眠りについた
そして次の日
「はぁ良く寝た」
時間を確認するとまだ5時半だった
「まだ5時半か、少し早く置きすぎてしまったな」
なんてつぶやきながら準備を整える着替え終わってから1階を見てみるとそこにはまだ誰もいなかった
「さすがに朝の5時半はみんな寝てるよね、そうだ今のうちにギルドに顔出しに行こうかな」
そのままギルドに向かって歩き出した
「朝だからだけどこの町めっちゃ静かだな、まだみんな寝ているのかな?」
なんてつぶやいていると一瞬でギルドに到着した
〈ガチャ〉
「失礼しまーす」
「あらトレックさんおはようございます」
「おはようございます、それより朝から早いですね」
ギルドはどれだけ早く来ても誰かが先に立っている、みんなすごいね
「今日でこの町を去るので早めにギルドに顔を出しておこうかなと思いまして」
「なるほどそうでしたか、ギルドマスターならこの先にいますよ」
「ありがとうございます」
「失礼します」
「やぁトレック無事に帰ってこられたんだな」
それってどういうことだろう魔物とかに襲われなかったかとかかな?」
「それってどういうことですか」
「あの国には古代から恐れられている、海龍が生息しているんだ200年に一度復活してあの国を襲うらしい、それでその日がちょうどあんたが出発したときだったからな、少し心配になってな」
「あぁ海龍、遭遇しました」
そういうとギルマスはぽかんとしていた
「今なんて言ったかな、最近耳が遠くなってきてな、わしも歳だな」
「はい、向こうの国に言って海龍と遭遇しました」
「なんだと!まさかあの伝説級の海龍と遭遇していたのか!それでどうやって生き残ったんだな」
「討伐しましたよ、海龍」
するとギルマスは座っていたソファーから飛び上がった
「まさかあの伝説級を倒すとはな、どうやって倒したんだ?」
「詳しいことは言えませんけどこのネックレスのおかげですかね」
そして首元にいあったネックレスを取り出す
「なんとそのネックレスが」
「このネックレスがなかったら国が無傷で助かることはなかったと思います」
またしてもギルマスは驚いた
「あの海龍を討伐したにもかかわらず国を無傷で救うだなんて」
ギルマスははぁーとため息をしながら
ソファーに再び座る
「まぁそれでもわしのネックレスが役に立ったみたいで良かったよ」
「はい、そのことに関しては本当に感謝しています、本当にありがとうございます」
僕は深々と頭を下げる
「頭なんて下げなくていいんだよ、わしはただ使い道のないネックレスを君にあげただけだからな」
この人はどこまで心が広いんだ
「ありがとうございます、それでは僕はここら辺で失礼します」
「あぁ分かった、また会おう」
「はい!」
そのまま僕はギルドを後にしたのだった。
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