第21話国王様からの褒美
すると海龍は、心臓のコアを破壊されてそのままきれいに穴があいてその場に倒れた。
「おい、やったのか?」
「でも、まだ油断はできないぞ」
確かに、こんなこと言ったら死亡フラグになってしまうからな。慎重に行かなければ、そのまま数十分間監視したが、海龍は本当に死んだらしい、これで討伐完了だ。
「やったぞアレク、これでこの国は守られたすぐに国王様に報告を」
「分かった、トレックは町のみんなに知らせに行ってくれ」
「了解!」
そして僕たちは二手に分かれて行動した。
僕は、住民たちにもう海龍は討伐されて安全であることを伝えると、住民たちが歓声を上げた、なかには腰を抜かして嬉しすぎて泣いている人もいた。
本当に討伐ができて良かった、でもこのネックレスほんとすごい魔力量だったな、あんなに強力な魔法を連発してもからにならなかったし、まぁもう魔力はほとんど残っていないけどね。
すると突然めまいがしてその場に倒れこんでしまった。
「これはまずい魔力切れになってしまった」
「おいあんた大丈夫か!」
その言葉を最後に俺は眠りについてしまった。
そして目が覚めて起き上がると豪華そうなベッドに寝かされていた。
「ここはどこだ?」
すると隣にあった大きな扉から一人の男が入ってきた、それはアレクだった
「トレック、大丈夫だったのか!」
「やぁアレク僕は全然大丈夫だよ、それで僕何時間ぐらい寝てたの?三時間ぐらい?」
すると衝撃の事実が判明する
「二日だよ」
「うそでしょ!、二日も僕眠っていたの」
「あぁそうだ、魔力の減りがすごかったからだよ」
なるほどあの時はただの魔力切れじゃなかったのか
「そうだったんだ、それで海龍はどうなったの?」
「その件に関しては安心してここの国王が兵士やいろいろな人たちを使って海龍を解体しているところだ」
「そうなんだ」
するとアレクが
「なぁトレック、君に国王様のお呼びがかかってるぞ」
「それはどういうご用件で?」
まぁ多分海龍のことかと思うけど、もしかして地下室に入っていたことばれたのかな!
「それは僕もわからない、僕もトレックが目を覚ましたら来るようにとしか言われていないからね」
これはもっと雲行きが怪しくなってきた、お願いします地下室に行っていたことはばれていませんように。そう願いながら僕は着替えて国王様のもとに向かった
扉の前には兵士の方々が立っていて
「ベラ・トレック様とアレク・スカーレット様です!」
すると閉じていた扉が開き始めた、扉が開くとそこには国王様が座っていた
「失礼いたします」
「失礼します」
そうして僕たちは国王様の目の前であいさつをする
「頭をあげよ」
「はっ!」
「それでお前たちを呼んだ要件だが、海龍のことに関してだ」
良かった、地下室に入ったことには気づかれてはいないみたいだな
「はい」
「お前たちには感謝する、海龍は何度攻撃しても討伐できずにあと一歩のところで逃げられてしまってな、それで200年に1度この国に復讐しにやってくるのだ、でもその海龍を討伐してくれたおかげでこの国は無傷それ今まで脅威だった海龍まで討伐してくれた本当にありがとう」
すると国王は深々と頭を下げる
「ちょっと国王様頭をあげてください!僕たちは当然のことをしただけですから」
すると国王様は頭をあげて
「そうかありがとう君たちに褒美をやろう何かほしいものを言ってみよ」
そう言ってくれたけど
「ありがとうございます、でも私たちは国王様の感謝の言葉だけで十分です」
するとアレクが
「トレックそんなのはもったいないぞここはしっかりとあの村のこととかを言っておけばいいじゃないか」
確かに譲り合いは日本だけなのかな?この世界だったら褒美はしっかりと受け取っているのかな?
「それではひとつお願してもいいですか」
「申してみよ」
「はい、ここをずっと北に行ったところにひとつの村があるのですか、そこが困っていたら少し助けてあげることはできませんか?」
すると国王様が
「そんなことでいいのか?」
「はいあの村にはすごくお世話になりました、その村が困っていたら助けてあげたいのです」
すると国王が笑って
「ははは、分かったではその村が危険な目に合っているときには助けることを約束してやろう」
「ありがとうございます」
そしてそのまま国王様と少しはしてこの場は終了した
「はぁアレクめっちゃ緊張したね」
「そうだね、でもこれでトレックの世話になった村が襲われることはほとんどなくなったんじゃない?」
「確かにそうだねこれで安心できる」
少し雑談をしているとあることに気がついた
「そういえばあの部屋はなんだったんだろう」
「確かに国王様に聞くのを忘れていたね」
そう思い少し見に行くことにした
「確かここら辺だったよね」
「うんそうそうこの扉だったはずだよ」
そして勢いよく扉を開けた瞬間
「あれ?」
「地下への階段が、、」
「ない!」
そうついさっきまであった地下へと続く階段や地下室などが綺麗さっぱりなくなっていたのだそこにはどこの部屋とも変わらない客室だった
「ついさっきまであったのに!」
「もしかしてあれは僕たちが見ていた幻?」
でさすがに幻の説は少ないなだって軍用魔術が扱えたわけだし
「それはないんじゃない?」
「どうして?」
「あの海龍を倒したときに僕が軍用魔術を扱っていただろ?」
「確かに、それじゃあの部屋はなんだったのかな?」
そこが疑問だなもしかして、誰かがここの部屋にあの地下をつなげたとか?
「そうだアレク、部屋をどこかにつなげる魔法ってあるの?」
するとアレクは少し考えて
「あるにはあるけど、それは闇魔法だね」
なるほど闇魔法か、その魔法は数人しか使えないとか書いてあったな
「闇魔法が使える人は何人なんだ?」
「それは確か、魔王と数百年に一人生まれるか生まれないかの確率で人が使えるようになるね、そしてその闇属性が使える人が海の聖地カヴォラハの国王だったはず」
なるほどそんな確率でしか使えないのか
「それじゃ光属性は?」
「それは勇者などが使えるし、国王になるとそのスキルで光属性が使えるようになるかもしれないらしい」
なるほど光属性は人間が良く使えるという感じかな、それで闇属性が魔王とか邪悪なやつらが使う感じなのか。
「なるほどねこの部屋の件は国王様に報告が必要そうだね」
「確かに、でもトレックがつかった軍用魔術はどう説明しようかな」
確かに、でもこれは戦争とかで使うらしいから僕がこの魔法を使っているのがばれたら少しまずいかもしれないな
「よしこの軍用魔術の件は国王様には秘密で行こう」
「了解、それじゃ国王様に報告に行こう」
そしてトレックとアレクは国王様に部屋の件を報告しに向かった
~とある暗闇の森~
「くっくっくっ、危うく私の計画がバレるところでしたねぇ、あの部屋に置いてあった軍用魔術を使って海龍を討伐されたかこれは私の失敗です、次は必ず成功させてやりますよ、それよりあの青年私でも使うことのできない軍用魔術を扱えるとは、どれだけ魔力があるのでしょうか、これは面白くなってきましたここから先あの男に邪魔をされる可能性はありますがまぁ大丈夫でしょう、くっくっくっこれからが楽しみですねぇ」
水晶を持ちながら笑っている男は森から姿を消したのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます