第26話今後の方針と失踪
僕たちはアリスたちを寮に返した後城に向かった、海龍のことと四天王のことについて国王様から話があるらしい
「失礼します」
「失礼します」
「二人とも来てくれたか、それで話の内容は分かっているな」
「はい、分かっております」
国王様が作戦を話す前に僕たちに話をしてきた
「2人とも、今回は護衛だけのはずだったのに海龍の件や四天王のことなどいろいろなことに迷惑をかけてしまった、申し訳ない」
国王は深々と頭を下げてた
「ちょっと国王様!頭をあげてください」
「そうですよ、僕たちが勝手に動いて勝手にしたことですから、それより今回の件で国王様の身に何も起こらなくて安心です」
僕たちは必死に国王に頭をあげるように説得をした
「そうか、それでは今回の護衛の報酬だが10倍の金額で支払わせてもらおう」
10倍!今回の護衛の金額でも相当だったのにそこから10倍だなんて国王どれだけ金持ってるんだよ、僕がそう考えていると
「僕たちには護衛の時と同じ金額で結構です、そこで余ったお金はあの村に寄付という形でどうでしょうか?」
アレクはそう提案した、なるほどそうすればあの村が襲われる確率がぐんと低くなる、アレクはそこまで考えていたのか、その提案に国王は僕たちに
「そうか、では君たちには予定どうりの金額を支払った後その村に寄付するとしよう」
「ありがとうございます」
「この話はここまでにして、本題に入ろう」
すると国王は突然真剣な目になった、多分これからの方針だろうでも今の僕たちだと絶対に勝てる見込みはない、そこを国王はどのように考えているのだろうか?
「2人は冒険者というものを知っているだろう」
「はい存じております」
そこから国王様は長々と話し始めた、それを簡単に説明すると僕ら2人に冒険者になってもらって四天王を1人でも倒せるほどの戦力に修行してきてくれとの事だった
「なるほど、でも僕たちにはあの2人がいます、もし連れて行ったとしても危険な目に会うだけです」
「確かにそうであったな、すまないすっかり忘れていた」
まぁ混乱する気持ちもわかるいきなり海龍や四天王が現れたんだからな、もし仮に連れていくとしても2人はまだ10代だ
「それで君たちに提案だ」
「はいなんでしょうか」
「その2人に戦闘経験を積ませるというのはどうだろうか」
戦闘経験を積ませる?でもまだ10代なのに?
「それはいいですね」
アレクが激しく同意した、もしかしてこの世界では10代のころから戦闘経験を積ませているのか?
「アレク、子供って何歳ぐらいから戦闘経験を積ませるんだい?」
「平均だとそうだな、でも10代ぐらいから戦闘訓練をしているところがほとんどだね」
そうなんだやっぱりこの世界は僕のいた世界と価値観が違い過ぎている気がするな、でもこの世界でそうなんだとしたらしっかりそれに従わないといけないな
「では2人に相談してみてOKしてくれたらその条件で構いません、そこでひとつ聞いてみてもよろしいですか?」
「なんだ?」
「もし僕たちがこの国にいなかったときに四天王や魔族たちが侵入でもしてきたらどうするんですか?」
さすがアレク、僕たちが冒険者をやっている間に襲撃でもされたらたまったものじゃないからな、すると国王は
「そこは安心しなさい、この国には大規模な結界が仕掛けられているからなもし侵入しようものなら町中に警報が鳴るようになっておる」
さすが国が大きいだけはあるな、どこからでも侵入されても警報が鳴るようになっているだなんて防衛面もトップに入るかもしれないな
「そうなんですか、それなら安心です」
「それではこの話はまた今度返事を聞くことにしよう、今日はしっかりと休みなさい」
「ありがとうございます」
から僕たちは国王の部屋から退室した
「僕初めて知ったんだけど、10代のころから戦闘訓練ってするんだね」
「大体どこの地域でもそんな感じだよ、トレックは違うのかい?」
まずいここで違う世界から来た事がばれたら何をされるのか分からないからな、だからここは
「まぁね僕がいたところは平和すぎて10代のころは戦闘訓練なんてやっていなかったんだよ」
「そうなんだ、でも珍しいね」
なんとか、この場は乗り切れたでもこれから先どうやってごまかせばいいんだろう、できるだけ昔のことは聞かれないようにしないとな
「それじゃ一度帰ってから夜ごはんを食べているときにでも聞いてみよう」
「うんそうだな」
そんなたわいもない話をしながら寮に帰ると、出てくるときに鍵をかけて行ったはずなのに部屋の鍵が開いていた
「アレク、部屋の鍵って閉めたよな」
「あぁ、変な奴が入らないように厳重にな」
「残念だが鍵が開いている」
最初アレクはアリスたちが鍵を開けたのではないかとい言っていたが
「でもさアリスたちはまだ10代だぞ、買い物も一人で行けないのに外に出る必要があるのか?」
そこでアレクは何かあったということが察したらしい
「少し警戒していくぞ」
「分かった、扉は僕が開けるからアレクは魔法の準備を」
「了解」
僕たちは、配置についた後勢いよく扉を開けて中に入った
「誰だぁ!僕たちに部屋に勝手に入ったやつは!」
「今すぐに出てこい!」
威勢よく部屋の中に入ると中には誰もいなかった、しかし荒らされたような痕跡が残っている
「これはもしかして空き巣か!」
「多分そうだね、それよりアリスたちは大丈夫なのか!」
そうだ、いつもなら帰った時に2人とも出迎えてくれるはずなのに部屋の中は何の音もなかった、そこから数十分の間探し回ったがアリスたちの姿は見えなかった、でも机の上にあるものを発見した
「おいアレク机に何か置いてあるぞ」
「これは、手紙かな?」
「ちょっと読んでみてくれ」
その手紙を読んだ瞬間2人に電撃でも喰らったかのような衝撃が走る、その手紙の内容とは、、、
次の更新予定
神様に異世界召喚されこき使われました 淳平 @3678
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。神様に異世界召喚されこき使われましたの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます