第16話国王様の護衛

僕たちは、いろいろな食材を買って帰りパーティーの準備をしているところだ。

「ごめんトレック、そこの棚のところにみんなでパーティするようの鍋が入っているはずだから、とってきてくれないか」

「了解」

アレクが言っていた棚はこれかな?そして棚を開けるとちょうど4人用の

鍋が出てきた

「アレクこれでいいのか?」

「うんそれそれ、そこに置いておいて」

「分かった」

僕は、台所に鍋を置いた。

「今日はほんとに疲れたな」

魔術訓練で、魔力がぎりぎりになるしそのあとに数百匹の魔族たちの相手をしたんだ、体力の限界だな。

「さて食材の準備もできたことだし、パーティーを始めようか」

するとアリスとイリスは、

「やったー!」

「おいしそう!」

多分鍋とかも見たことがなかったのだろう、この子たちが経験できていなことは

僕たちがたくさん経験をさせて行くことにしよう。

「それじゃみんな手を合わせて、いただきます」

「いただきます」

するとアリスとイリスは、バクバク鍋を食べていた。

「今日はパーティーをして良かったね」

「あぁそうだな」

その後、僕たちは鍋を4人でペロッと全部平らげた

「はぁおいしかったね」

「そうだね、これからは2人にはもっとたくさん遊ばせてあげないと」

いけないな」

「そうだね」

僕たちは、食べた食器などを洗っていると

「ねぇねぇ主」

「どうした?」

「いつも、おいしいご飯を食べさせてくれてありがとう」

「こんなにお腹いっぱいご飯を食べられるのは初めて」

なんといつものお礼を言ってきた

「そんなことは君たちは考えなくてもいいのに」

「そうそう2人はまだ子供なんだから、気にしなくてもいいんだよ」

「でも、いつもおいしいご飯を食べさせてくれてありがとう」

なんていい子たちなんだ、僕はひとり心のなかで思った。

「これからもがんばるね、それと僕たちのこと主呼びはやめてね、トレックと

アレクって呼んでね」

「はーい」

「それじゃもう夜も遅くなってきたから、もう2人は寝なさい」

そして2人は寝床について深い深い眠りに落ちて行った。

「アレクちょっと話があるんだ」

「どうした?」

僕は、今日の昼のことをアレクを誘うことにした

「なるほど、明日から国王様が隣の国にねぇ」

「そうなんだよ、先生にもアレクを誘っておけって言われたし」

さすがにダメかな?

「そうなんだ、それならいいよ」

「本当に!」

でも待てよ、ひとつ問題が発生してしまった。

「ちょっと待って、あの2人はどうするの?」

確かに、そのことを考えていなかった

「先生に預けるのは?」

「さすがに2人がかわいそうじゃないか?」

人間不信の2人を知らない赤の他人に預けるのは気が引けるな

「それでどうするんだ?」

「ちょっと待って、国王様が行く国の前に、僕のいた町を通ることになるな、そこに預けるって言うのはどうだろう?」

「それはいい考えだね、一様先生にも報告をしておいてくれ」

「分かった」

そしてこの話は幕を閉じた。

次の日

「はぁ良く寝た、今日は早いからな」

「そうだぞ」

「なんだアレク、もう起きていたのか」

珍しくあの、アレクが僕よりも先に起きていた

「それじゃ2人は寝ているけれど、先生に先に報告をしに行ってくるよ、アレクは、2人の面倒を見ながら少し準備をしていてくれ、いつでも出発ができるように」

「分かった、それじゃいってらっしゃい」

「うん行ってくる」

そして僕は、朝早くから先生のもとに足を運ぶ

学校に着くと、まだ朝が早いので学校の中もシーンとしていた、でも職員室の

電気がついている、僕はノックを3回して職員室の扉をあける

「失礼します」

そこには1人の見覚えのある先生が座っていた

「トレック来たか、それで答えはどうなった」

「アレクを誘いました、それでアレクも賛成しましたので護衛に参加いたします」

すると先生は安心したかのようにため息をつく

「そうか良かった」

「それでもう一ついいですか」

「なんだ」

僕は、あの2人のことにを話した、でも奴隷ということは隠している、2人は

僕の兄弟で、僕のお世話になった村に預けたいと話すと先生は

「そうか分かった、同行を許す」

「ありがとうございます」

こんなにあっさり了承されるなんて、運がいいな。

「それでは、僕は準備がありますので失礼します」

「あぁ分かった」

そして僕は、職員室を後にした。

「先生が心やさしくて良かった」

これで断られていたらどうしようかと思ったよ。

僕は、そのまま寮にもどっていった

「ただいまー」

「それでどうだった?」

「無事に了承してもらえたよ」

するとアレクは安心したのか肩の力が抜けて

「はぁよかったぁ」

「でもこれから何が起こるか分からないからな、しっかり気を引き締めないといけないぞ」

「そうだね、僕はもうすでに行く準備はできているよ」

「そうなんだ、それじゃ僕も行く準備をしようかな」

そして僕は、出発する準備をしてそのあとに2人を起こすことにした。

「それじゃみんな出発しようか」

「うんそうだね」

「冒険楽しみ」

「そうだね」

そして僕たちは学園へと向かった。

学校に着くとそこには超高級そうな馬車が何台も並んであった、その周りには

お城にいるような兵士の人たちが1つの馬車を取り囲んでいる。

周りの生徒たちもなんだなんだと見に来ていた。

「あれっぽいね、それじゃ行こうか」

「近づいても大丈夫なのかい?」

「うんだって先生が行っていたからね」

そして馬車のほうに近づくと、遠目から見ていた生徒たちの視線が集まる。

「なんだか恥ずかしいな」

すると目の前にいる兵士の人が叫んだ

「冒険者こと護衛のベラ・トレック様とそのお連れがいらっしゃいました!」

すると扉の隣に立っている兵士の2人が、馬車の扉をあける

そこには、この国の王そしてこの学院の校長をしている国王様がおいでになった

「おぉよく来てくれたな、そなたらは後ろの馬車に乗るといい、あと数分後に

出発するからの」

そう言い残すと、兵士の2人はゆっくりと、扉を閉める

突然の国王様の登場と、僕が護衛ということにここにいるみんながポカーンとしていた。

「みんな不思議は顔をしているな」

「まぁ気にしても仕方がないよ、早く乗るよ」


アレクは、すぐに馬車に乗って行ってしまった。

「アレクはすごいな、こんなにみているのに緊張もしていないのか、さすがは

貴族の家の出だな」

それに続いて僕たちも馬車に乗り込んだ

馬車の中は、外から見るよりもずっときれいで飲み物や食べ物が収納されている

ところがあった、そこの棚には収納魔術が込められているため食べ物や飲み物が

腐ることや、冷めたりすることがないらしい

「この魔法とても便利だな」

「確かにそうだね、この魔法があれば冒険に行っても食料や飲み水に困ることはないからね」

アレクも、この魔法には興味があるみたいだ

するとアリスが

「ねぇねぇ、トレック様私お腹すいた」

続いてイリスも

「実は私も」

「そうか確か、朝はほとんど食べる時間がなかったね、ここにお弁当が

入っているから、これを食べなさい」

「はーい」

「いただきます」

2人は相当お腹がすいていたのだろう、お弁当をバクバク食べてすぐに食べ終わってしまった。

「ごちそうさまでした」

「ごちそうさまでした」

「もう食べ終わったのか、お腹はまだすいているかい?」

「ううん、もうお腹いっぱい」

「私ももうお腹いっぱい」

2人は、食べた数分後ウトウトし始めていた

「2人とも、ご飯を食べたら眠くなったのかい?ここい毛布を引いてあげるからここで寝なさい」

「うん、分かった」

「お休みなさい」

「うんお休み、町に着いたらまた起こしてあげるよ」

すると兵士の皆さんが

「これより馬車は出発する、皆のもの道を開けよ」

そして馬車はゆっくりと動き出した

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