不幸な平凡メイドは、悪役令弟に溺愛される

　マリア・ヒュドールは、不運な十六歳の女の子。類いまれなるドジな不運体質のため、簡単なアルバイトでさえも長続きしない。
　そんな中、冷徹と評判なひきこもりイケメン魔術師テオドール・ピストリークス伯爵から、住み込みの使用人兼恋人役を頼まれる。

　敵は悪役令嬢ですか？　違います。むしろ彼が、悪役令嬢の弟でした。

　彼が人嫌いになって引きこもるようになった本当の理由は……？

　あれ？　ただの恋人のフリじゃなかったんですか？

　なんだか溺愛されてる気がするんですけど……？（※気のせいじゃありません）

　不運な星の下に生まれた平凡メイドのマリア（16）×これまた不運な没落伯爵兼魔術研究者のテオドール（20）、これは彼と彼女が結婚するまでの勘違いで進む契約恋愛物語。