視点は死転？～勘解由大路キミトの憂鬱～

コンテスト用、長編。

以下、簡単なあらすじ（749字）です。

　物語冒頭は後に鍵を握ることとなるある男のネットに投稿された不思議な短編小説によってはじまる。

　受験生にも関わらずその小説を読んでいたのは物語の主人公、勘解由大路 輝美斗（かでのおおじ きみと）。世間はクリスマス・イブの夜コンビニへ買い出しにと出かけた路上で彼は怪しげな神父と遭遇する。募金活動をしているようであったがキミトが小銭を募金すると「当たるかもしれません」一枚の紙を渡された。それは旅行宿泊券の抽選QRコードの印刷されたものであった。スマホをかざして読み取るとあっさりと『当選しました』の表示。明らかに胡散臭いそれであったが、イケメン叔父の光輝（こうき）そして美少女いとこ沙也加とともにその長野にあるというリゾート施設へ…続きを読む