概要
そう伝えられる世界で、ハルトたちは暮らしている。
魔式と呼ばれる小さな異能を誰もが持ち、その特性に応じて火を灯し、風を呼び、水を操る。
人々の暮らしはその力により維持されていた。
大きな災害も、深刻な流行り病もない。
それでもこの百年ばかり、ときおり現れるようになった魔物たちが平和を脅かしていた。
これに対抗するため、特に強い魔式を持つものが集まり、竜祈師団が結成された。
男女の別なく、だれもが望めば幼少時から訓練を受けられ、能力を見出されれば竜祈師となれる。
ハルトもその育成学校の生徒のひとりだ。
が、生まれつき魔式の能力もほとんど認められず、体力も剣技も振るわない。
加えて臆病な性格から、学校ではいじめられ、爪弾きにされていた。
そんなハルトの前に、ある
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!オリジナルであること
どこかにありそうなよくある話、ではないこと。
独創性と作者ならではの世界観。
わかっていてもそれを書くのは難しいものです。
あまりにも自分だけの世界になりすぎてしまえば、読者には
「???」
になってしまう可能性がある。
物語をいかに特別なものにしつつ読者に届けるか、は書き手の永遠の課題です。
このお話はそこのバランスがとてもいい。
完全なるオリジナルの世界でありながらも、きちんと読者の心を捕らえている。
さぁ、おいで、と手招きされるままに、どっぷりと浸かることが出来る。
別の世界へと連れて行ってもらえる感覚は、読んでいてとても小気味いい。
どうぞ皆様も、味わってくださいませ。 - ★★★ Excellent!!!君が見ている景色を僕も知りたい……
こちらの物語はタイトルを読んでも、決してその物語の全貌はわからない。
だからこそ僕は「筆者様の本気」を感じた。そもそもタイトルに造語を当てるという行為は、「自らの価値観をぶちまけた物語を書きます」と宣言している気がしてならない。
もちろんこれはただの推測であり、あるいはそんな意味などないのかも知れない。だけど僕はそういう気概を強く感じてしまう。例えるなら、それはヒーローの「必殺技」と同じだ。「これはなぁ、普通じゃないんだよ!」という勢いを、このタイトルから僕は感じた。
さて、こちらの物語を語る上で僕は重要なキーワードが思い浮かぶ。
それは何かといえば、「孤独」だ。
思春期において、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!極上のSFと極上のファンタジーをお求めのあなた!ここにそれがあります!
何から書けば良いのか。
何を書いても褒め言葉にしかならない作品です。
どうぞ迷わず手にとってお読みください。
おわり
と、しても良いくらいの作品ですが、私のオススメポイントを少しばかり。
まず、圧倒的スケールで創り込まれた世界観。親しみがある言葉がたくさん並べられながらも、その全てが新しい創作の世界だと言うこと。これはもう、SF+異世界ファンタジーではありません。SF✕異世界ファンタジーの融合作品とも言うべき、普通では手が付けられない創作です。そう。普通ではありません。(良い意味で)鬼才。その世界観に圧倒されて、恐れ慄けば良い。極上の才能に(良い意味で)恐怖するでしょう。
設…続きを読む