概要
千年間、貴女が転生するのをずっと待っていた。
はるか昔、暴君に仕えていた呪妃(じゅひ)は、恐ろしい呪術で多くの人間を暗殺してきた。冷酷な呪妃は下僕の青年・小華(しょうか)を気に入っていたが、反乱の際、彼に裏切られて投獄され、謎の死を遂げた……。
それが、朱晩霞(しゅ・ばんか)の前世の記憶である。
己の悪行による因果か、人間の記憶を持ったまま虫や小動物に転生し続け、心を折られまくって早千年。ようやく人間に転生できた現代で、前世の所業を反省した晩霞は、今生は平穏に暮らそうと決意する。
平凡な日常をかみしめていた晩霞だが、ある日、美しい青年・楚天華(そ・てんか)と出会い驚愕する。天華は、千年前に彼女を裏切った小華に瓜二つだった。さらに、かつて反乱で自分を追い詰めた将軍や文官、呪術師にそっくりな男達まで現れて――。
千年前の呪い
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