星継のレガシリア

貴族の娘として生まれ、何一つ不自由ない生活を送っていたカリーナは
何者かの陰謀により暗殺されかける。
その時に、兄のように慕っていた執事グレンが自分を庇ったせいで死去。
そのうえ親の遺産も分家の人間に奪われ、幼いカリーナは全てを失った。
非力だった自分を呪い、力を求め彼女はひたすら鍛錬に打ち込み、十年の歳月が流れた。
その結果、腕一本で百人の盗賊団を壊滅させるほどカリーナは強くなった。

それだけでは足らずさらに力を欲し、
一族復興を野望に掲げて
星座神話の魔法の力を宿す道具「神器」を求め、
神器の使い手『レガシリア』になることを熱望していた。

鍛えた腕っ節を活かして
輸送運送と警護を主業とするウミガラス商会で用心棒として働いていた
カリーナは麻薬密輸犯の捜査という重大任務を課される。
成…続きを読む