第1話 出会いの日

 おぼろげな意識の中、俺は自室のベッドで深い眠りから目が覚めた。どうやらいつからか昼寝をしてしまったらしかった。


 ベッドから立ち上がり周囲の状況を確認する。窓の外を見てみると空の色が少し赤みがかっていることに気づいた。空からして時間は午後の5時くらいなのだろう。ただ、いつからどうして昼寝をしたのかは全く思い出せなかった。


 窓に近づき景色を見てみるとある違和感を感じた。寝起きだからか知らないが視界がボヤけていた。しかし、すぐに治ると思っていたが一向に治る様子はなかった。


 そんな違和感を感じつつ窓の外の景色を見ていると後ろから聞いた事のない優しく可愛らしい声が聞こえてきた。


「深夏君! 深夏君! 早く行かないと始まっちゃうじゃないですか!」


 聞いた事のないような声だった。どう考えても若々しい声だったので母親の声ではなかったし、クラスメイトの女子を家にあげるということも有り得ないだろ、と思った。


 そして、この誰なのか正体も分からない女性の声を聞いてこれが夢なのだという自覚を持った。その事で単なる夢から明晰夢へと進化を成し遂げた。その影響かボヤけていた視界がハッキリとした。


 首を女性の声をする背後の方向へ身体を向けてみたがそこには誰もいなかった。しかし、そこから女性の声はずっと聞こえる。よく分からなくなり突っ立っているとその女性と思わしき者は俺が話を聞いてないことに気づいたのか俺を叱りつけてくる。


「深夏君? ちゃんと話を聞いていますか?早く行かなきゃ始まっちゃうんですよ!」


 一体何が始まっちゃうのかは全く分からなかった。聞こうとしたがその声の正体がどこにいるかも分からないのでどこに話しかければいいのか分からなかった。透明人間か何かなのだろうか? そういうの嫌いなんだけどな。


 しかし、何もしないと話が進まなそうなので一か八か正面にいると思い、声を出す。


「そうだな。早く行こっか」


 そういうと、自然と身体が動きその声の正体である女性の手を掴むような仕草をして部屋を出る。

 しかし、夢というものは肝心なところに近づけば近づくほど覚めてしまうものなのだ。


 ドアを開けた瞬間、俺はそのよく分からない夢から目が覚め、現実へと戻された。


 辺りはまだ暗く携帯の時計は午前3時を指していた。頭の中で夢の中の声を何度も反復させながら俺は2度寝の準備に取り掛かる。あの夢の続きを見せてくれ、と思いながら。


 しかし、大抵は夢の続きを見ることはなく別の夢を見るか、もしくは何も夢を見ずに目を覚ますのがオチなのが現実だ。


 眠ろうとすればするほど夢の声の正体が気になってしまう。

 一体あの女性は誰だったのだろうか?




 2023年7月27日、カーテンの隙間から朝日の光が漏れていることに気づく。もうろうとしながらも朝がきたことを認識した。


 その直後、下の階から「深夏! いい加減起きなさい!」と激怒している母親の声が聞こえた。その声で意識がハッキリとした。


 状況を把握する為に俺はとりあえずスマホの電源を付け時間を確認する。時計は8時を指していた。


 ここで俺は登校完了時間が何時だったかを思い出す。確か、8時半だったそう記憶している。そして、自転車でその高校に向かうには20分ほどかかる。それにその時間は信号に引っかからなかったりするなんの影響も受けなかった場合の時間であり、これから制服に着替えたりすると余裕で遅刻するのだ。こりゃマズイな。


 事の重大さに気づき俺はベッドから跳ね起き、急いで制服に着替え教科書などが入ったリュックを肩に担ぎ、急いで階段を降りる。降りた先には仕事場に向かおうとする母親の姿があった。


 母親に俺は「なんで起こしてくれなかったんだよ」と怒りを込めながら言い放った。

 すると、母親は「何回言っても起きなかったアンタが悪いでしょ」と俺の声量を上回る声でそう言い放ち、玄関のドアを開け仕事場へ向かった。


 母親が居なくなってすぐに俺は台所に置いてある弁当をリュックの中に入れ、足早に家を出る。


 自転車の鍵を解き、すぐに乗り込みペダルを漕ぐ。


 通勤通学の時間帯の為か通学中の学生や出勤中のサラリーマンなどが多くいた。ぶつからないように気をつけて自転車を動かす。信号に何回か引っかかりその度に無視をするか迷ったがそれは我慢した。


 校門をくぐり自転車小屋に向かいスマホの電源を付け時間を確認する。するとそこには8時25分と映し出された。


 俺は急いで教室に向かう。階段飛ばしを駆使してどうにか遅刻は免れた。


 教室に着いてすぐ、ホームルームがあり、それが終わると1人の男が近づいてきた。その男の名は霧島疾風きりしまはやて。俺が気軽に話しかけられる唯一友達と呼べることのできる人間だ。俺がこういつも遅刻ギリギリで登校してくると近づいてからかいに来るのだ。


「やあやあ、深夏君。今日もギリギリ登校お疲れ様」

「うるせぇ。こっちだって早く起きれるんなら早く起きたいよ」

「じゃあ早く起きろよ」

「近いうちに改善するから安心しろよ」

「そんな改善を掲げた深夏君に重大な情報があるんだよ」

「重大な情報?」

「明後日から夏休みだよ」

「それくらい知ってるよ。だからどうした?」

「いやあさ、普通の人でも長期休み中に早起きするってのは結構難しいんだよ。だからお前みたいな普段から寝過ごしてる奴が早起きするのなんて無理なんだよ」

「決めつけるなよ。やってみなきゃ分からないだろ」

「そうだな」笑いながら疾風はいう。「お前にモーニングコールでもしてくれる彼女でも居てくれればいいのにな」

「非現実的なこと言うな。作れるわけないだろ」

「そうでもないと思うけどな。まあ頑張れ」


 全く期待してないのか、嘲笑いながら1言を言い放ち疾風は自分の席に戻って行った。そこからは昼休みまでの授業を一通りこなした。


 昼休みになると俺は弁当を持って疾風の席へ向かった。どうやら疾風は弁当を忘れたらしく購買に買いに行ったようだ。


 特にすることもなく天井を眺めていると近くの女子が会話をしていたので盗み聞きすることにした。


「ねえねえ、こんな噂聞いたことある?」

「どんな噂?」

「えーっとね。私達の学校って新校舎と旧校舎に別れてるじゃん?」

「そうだね。それがどうしたの?」

「その旧校舎側の体育館の倉庫に出るんだって」

「出る? 何が?」

「幽霊だよ。幽霊」

「えぇ! 何それ! 怖ーーい!」


 驚いた女子の反応と会話内容を聞き、俺は馬鹿馬鹿しくなり、それ以降聞くのをやめた。


 すると、すぐに疾風は戻ってきた。

 自動販売機で買ったと思われる缶ジュースと購買のパンを腕に抱えていた。


 弁当を食べていると疾風が俺に話しかけてくる。


「お前さ。今校内中に出回ってる噂知ってるか?」

「噂?」嫌な予感。

「そう。旧体育館に出るって幽霊の噂だよ」

「さっき女子達も話してたな」

「なーんだ。知ってたのか」

「ああ、馬鹿馬鹿しいと思ったよ」

「お前ってこうゆうオカルト系苦手だっけ?」

「苦手というか嫌いだよ。胡散臭いし、どうせそんなの全て金目当てだろって思って興醒めするんだよ」

「そうゆうことか。まあ、その考えは分からんでもないが」

「ああ、でも少し前にその体育館の倉庫で不自然な物音がした気がするんだよな」

「おい! それはもう確実にいるってことじゃんか!」

「居ねぇって。話広げて悪かった」


 俺がそう言った話が嫌いなのが分かるとそれ以降噂の話をやめ、別の話題にすり替えていた。


 昼ご飯を食べ終え昼休みが終わり、午後の授業に受けた。午前中の授業もそうだったのだが、俺はこの1日ずっと夢に出てきた声の主である女性のことばかりを考えていた。


 放課後になった。ほとんどの生徒はもう帰る時間だろうが俺は帰ることが出来ない。部活動という悪しきものがあるからだ。


「部活ってどこでやってたっけ?」

「旧体育館だよ。いい加減覚えろよな」


 旧体育館、その言葉に反応しそうになったがそれは我慢した。


 体育館に向かうのを拒んでいると疾風に服を引っ張られ連れていかれた。


 2時間ほど部活をやると、誰が片付けをするかを決めるジャンケンを行った。仕方なく参加したが、俺は運悪く大敗を喫した。


 1人で片ずけるには多い量だったが誰かに話しかけることも出来ず、唯一の希望であった疾風はいつの間にか帰っていた。


 片付けを初めて30分ほど経つと夏ではあるものの辺りは暗くなりまともな明かりは月明かりだけになっていた。体育館の電気は節約の為に使用不可だ。


 最後の作業を行う為に体育館の倉庫に入る。道具をあるべき場所に戻し、身体を伸ばすと俺は倉庫から出ようとする。すると、いつの間にか倉庫の出入口のドアが閉まっていた。閉めた覚えがなかったので俺は不思議に思った。


 俺はドアを開けようとしたが全く微動だにしない。音をよく聞いているとどうやら鍵がかかっているようだ。どうやらこの扉は内側から鍵をかける式のものらしい。しかし、それでは誰がかけたということになるが、誰が仕掛けたのか全く検討が付かなかった。


 ドアを開けることに頭がいっぱいになっていると背中に冷たい何かが伝わってくるを感じた。


 何事かと思い、少し後ろを見てみると窓が開いていた。そして、ここでこんな疑問が湧いてくる。 という疑問が。


 ここで俺は昼間の女子の噂を思い出し身体の動きが強ばる。恐る恐るもう1度後ろをチラ見すると窓から夜空が広がっていた。なんだ何も無いじゃないか、と思っていると「あの」という女性の声が聞こえてきた。その声はどこかで聞いたことあるような、ないような声だった。


 瞬きしてから窓の方を向くとそこには1人の少女が立ち尽くしていた。暗くてよく見えなかったがどうにかして容姿を確認しようとする。


 髪は肩に付くほど長く、服装は制服のようだがクラスの女子が着ているものとは別物らしかった。そして、この暗闇でも分かるほど顔が整っている。クラスにいるどの女子たちよりも断然美人だ。これだけなら単なる謎少女なのだが驚くことにその少女はのだ。


 それを見た俺は驚きのあまり「んぎゃ!」という情けない声を出してしまった。

 俺の声を聞いた少女も少し驚いていた。いきなり大声を出された為だろう。少女は俺が自分の存在に気づいていることが分かったらしかった。


「あの……少し良いですか?」


 少し警戒したようなもしくは怯えたような声だった。やはりと言うか、俺はこの声に聞き覚えが少しあった。でも、そんなことを気にすることが出来ないほどに俺自身も警戒していたし、怯えてもいた。


 それに俺の頭の中では昼間の女子達と疾風との会話が何度か繰り返され、この少女が例の幽霊なのではないのかと思っていた。いや、浮いている所を見た時にはもう確信していただろう。


「な、なんでしょう」幽霊なんているはずないんだいるはずないんだ。


 情けない声で俺は応答する。

 そして、次にその少女から発せられる言葉は、普通の人ならまず言ってこないであろう言葉だった。


「あなたは私のことが見えてるんですか?」


 影が薄い人でもまず言ってこないであろう言葉だ。


 俺はこの質問をされた時、頭の中が真っ白になったが、とりあえず見えてはいるので「見えている」と緊張気味に応える。すると、少女は少し安心したように微笑みながら俺に向かって右手を差し出した。そして、また、訳の分からないことを言い出したのだ。


「それなら、私と契約してくれませんか?」


 契約。いくら考えても本当に何を言っているのか分からなかった。幽霊の少女は契約を結ぶことを急かして来たが一先ず俺は両手を差し出し、待って欲しい意志を伝えた。その意志が彼女に伝わったのか頷いたと同時に差し出していた左手を引っ込めた。


 それから俺は彼女に以下のことを質問した。名前はなんていうのか、正体はなんなのか、どうしてここにいるのか、契約とはなんなのか、何故その契約を結ぶのか、ということを順に聞いた。恐怖心が最高潮になり、変なテンションになっていたせいか口がいつもより動く。

 質問を聞いた彼女は「仕方ないですね。応えてあげましょう」と謎の上から目線だった。


「まずは名前ですね。私の名前はすみれといいます。年齢は恐らく16歳で、単なる幽霊です」

「ゆ、幽霊!? へえ、幽霊か。俺は初風深夏はつかぜみなつっていいます」幽霊なんている訳ないんだけどなあ。


 俺は出来るだけ平静を装ったが内心は相当ビビっており、出来るものなら今すぐこの場から逃げ出したかった。そんな葛藤をしていると彼女は話を進める。


「次はどうしてここにいるかでしたっけ?」そう言って彼女は少し顔を曇らせる。「ここで死んだからとしか言いようがありませんね」

「なんでこんな所で死んだんだ?」恐る恐る俺は聞く。

「何か嫌なことでもあったんじゃないんですかね」何かスッキリしないような言い方だった。

「嫌なこと?」

「自殺したんです。10年前、ここで首を吊って死にました」


 その言葉を聞いて質問したことを俺は後悔した。しかし、それ以上に驚きの方が強かった。

 このまま同じ話題を続けても嫌な空気が流れるだけと思い、俺は話題を次の質問に移すように促した。


「次は契約のことでしたっけ? まあ、簡単に言うならば、私のパートナーになる為の簡単な儀式みたいなものです」

「パートナーか。ここで追加の質問だがなんで俺なんだ?」

「私のことが見えたから。それだけですよ」

「左様で。じゃあ、なんで契約を結ぶんだ?」

「それを話すと少し長くなりますが良いですか?」

「ああ、良いよ」


 俺がそう言うと彼女は話し始めた。


「私はこの10年間成仏できずにこの倉庫、強いて言うなら体育館の外に出ることなくじっとしていました。すると、ある日、閻魔様からこんなことを言われてしまったのです。『もし、この夏の8月31日が訪れるまでに成仏しないと無条件で地獄行きだ』とね」

「それと俺と契約を結ぶのとはなんの関係が?」

「成仏できないということは、私にはなんらかの未練があるということです。ですが、私には生前の記憶がほとんどないんです。なので未練の正体がなんなのか分からないんです」

「それじゃあ、その正体を探る為に自分の姿が見える俺と契約を結ぶと?」

「そうゆうことです」

「なら、自分で外に出て行って探しに行けばいいじゃないか」

「さっきも言いましたが私は10年間、この建物の外から出たことがないんです」

「どうして?」

「1人で大勢の人がいる所へ行くと拒否反応を起こしてしまって、歩くことすら上手く出来なくなってしまうんです」

「そうゆうことか」

話が終わると、しばらくの間なんとも言えない沈黙が続いた。話を初めに切り出したのは菫の方だった。


「さあ、質問に応えたわけですし、早く契約を結んでください」

「もしも俺が結ばないと言ったら?」興味本意で俺は聞いた。

「あなたをここから出しません」

「はあ!? ふざけんな! 実質結べって脅されてるようなもんじゃんか!」本当は存在もしない幽霊のくせに!

「出たくないなら別に良いですよ。でも、水筒やタオルは倉庫の外で、着ている服や髪の毛が汗で濡れて結構冷たくなったりしてるんですよね?それに、お腹だって空いたでしょうに」彼女は素っ気なく言った。


 実際に彼女が言ったことは事実で、汗を拭くことも、乾いた喉を潤すこともできない。汗で濡れた服や髪が外から入って来た風に当たって意外に寒い。部活後ということもあり、空腹は限界を迎えていた。そのせいで判断力が鈍っていたのか、俺は彼女の要求を飲んでしまった。


「分かった分かった。契約するからここから出してくれ」半ばヤケクソで俺は言った。

「分かりました」と彼女は嬉しそうにいう。「それなら、どっちでも良いので片手を出してください」


 そう言われ、俺はとりあえず右手を出した。彼女も同じく右手を出し、俺の右手を握ろうとした。だが、触れることはできず通り抜けるばかりだ。


「やはり人に触れることは出来ませんか」

「どうするのさ。このままじゃ契約出来ないじゃんか」

「大丈夫ですよ。出来るだけ私の手にあなたの手を近づけてください」

俺は通り抜けるか抜けないかの境目まで手を近づけた「これで良いか」

「ありがとうございます。では、あなたの生気を少し貰いますね」


 彼女はそう言うと俺の手を握る仕草をする。その瞬間、手の力が抜け、上げているのが辛くなり降ろそうとすると、体温が感じられない手が俺の手を掴んできた。


「触れることが出来たということは契約成立したみたいですね。では、外に出れるようにしてあげましょう」

 これでいいのかと俺は少し呆れた。


 それから彼女は壁を通り抜けドアの鍵を開けた。

 俺は倉庫から出ると、道具を持ち教室へ戻る。彼女は倉庫の窓を閉めると俺の背中を追ってきた。気になったので勇気を出して話しかける。


「着いて……来るのか?」

「はい。契約を結んだので」

「そうか」


 校舎内だけだろうと俺は楽観的に考える。

 話すことも特に無いので、歩いている最中は終始沈黙が続いていた。気づけば教室の目の前に着いた。気が動転しているのか通り過ぎるところだった。


 菫に「しばらく廊下に立っててくれ」と言って俺はすばやく着替えと持っていく物の整理を行い教室の外に出る。教室のドアの近くで突っ立っていた菫は着替えを済ませた俺のことをジロジロと観察してくる。


「男の人ってやっぱり着替え早いんですね」

「まあな。女子と違って丁寧じゃないからね」その後すぐに「人によるけど」と付け加えた。


「そうなんですね」菫が素っ気ない返事をして、すぐに会話は終わった。元々人と話すこと自体上手く出来ない俺からしたら同年代の女子と話して長続きさせるというのは不可能に近いことなのだ。


 自転車小屋に着き、鍵を解き、自転車に乗り込む。校門を出る時に俺はある違和感を感じた。幽霊が着いてきているのだ。


「なんでまだ付いてくるんだ?」

「なんでって、契約したからですよ」

「まさか家まで付いてくるのか?」

「そのまさかです」


 それを聞いた瞬間、俺にはプライベートがしばらくの間無くなるのではないかと、不安が募るのだった。

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