少年は異界の世界へと誘われる

龍堂ミロク、九歳。父親は年齢不詳の日系人、母親はどこか不思議めいだ占い師、そんな両親の元地球で暮らしていたが、前々から話していた遠いところにいる兄と姉達の話をしていた時、父から言われたのが、「お前も九歳、物心ついていいころだ、まあこちらの世界で九年も暮らせばまあいいだろう」その言葉と共に扉は開き、

「さあ父さんたちの生まれた世界へいこう、お前の兄と姉も待ちくたびれているからな」

そんな父の言葉に微笑む母、今までの常識が変わるようなそんな感覚にミロクは胸を弾ませ、その扉をひらいた。

ここよりはじまるのは異世界で英雄と呼ばれた父母とその父と息子と娘達の冒険譚。
末弟たるミロクの成長の物語。

さあはじめよう、勇者でもなく英雄でもなく地球で育った少年が異世界でどんな成長をはじめるかの物語を