概要
こころよ 不羈の愛の湧きいでる泉を おまえは見る
幻想の南アジア亜大陸を、イギリス東インド会社に劫掠される史実の十八世紀インドを語りながら旅する語り部行者。かれは罪を犯したために死んだ伴侶のしゃれこうべを持ち、浄化のために雫の島・ランカー島を目指す。憎しみを木版更紗に潜ませる染色工、寵童に裏切られ、目から血を流し続ける皇帝、飢えと欲望の炎燃え立つベンガル、盲目の女声楽家に恋い焦がれる神殿巫女――めくるめくまぼろしと真理の饗宴、壊滅と繁栄の夜ごとつづく対話。第一章、第四章抜粋。
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