YUGO～魔術学院の編入生～

かつて、日本魔術界の総本山ー魔術特区では、完全自立型魔術兵器の研究・開発が行われていた。その計画によって生み出された少年、佐藤ユーゴは今年から国立魔術学院高等部の1年生だ。ユーゴは20歳で”処分”されることが決定しているが、上層部から出された”提案”を受け入れることで、彼の望みである学院に通うことを許されていた。

「殺戮兵器として生みだされた貴様が、人間の真似事か？」
「そうだな。だから見せてやるよ。人間としての、生き様を！」

彼は”生き様”で語ることを選んだ。自身が人間であることを証明するために。