外伝②

~フィアンマブル領・屋敷客間~

「今回はメイド候補生並びにメグラ隊との鍛錬をして頂きありがとうございます」

「こ、こちらこそ鍛錬のお相手をさせて頂きありがとうございます…」

「全領を回ったのにお前まだ慣れないのか…」

「そんなにどっしり構えてるレドガーさんの方がすごいですよ……」

「ふふっ、肩の力を抜いて紅茶を1口飲んで落ち着くのがいいと思いますわ。」

「わ、わかりました…」

お出しされているカップを手に取り紅茶を飲む。

「……ふぅ…」

「では、改めてまして私はフィアンマブル領主、レビティア=フィアンマブルでございます。」

「王国騎士レドガーだ。」

「その付き添いのアリステラです。」

「さて、本題である王国騎士から全領主への極秘通達その内容を教えていただきますでしょうか?」

「はい、端的に言いましょう。先ずアリステラが『勇者』の素質を秘めておりそれにおける支援をしていただきたい」

「金銭的面は少し難しいですが、政治的面で有れば支援いたしましょう」

「ありがとうございます」

「先程私の領が最後と言いましたが、他の領主はどのような選択を?」

「他は…………金銭的面の支援の割合が多いですね。」

「政治的面からの支援の無さから見て後々縛るか切るつもりでしょうね」(クレタゾールは居るのであれば時間の観測で他の領主の選択が視えているのでしょうね…)

「……そのような未来にはして欲しくはないですね」

「大丈夫ですよ!」

「アリステラ、それが言えるなら鍛錬だけじゃなくて身の振り方の勉強もしろよ……」

「…わかりましたよー……」


その後、産まれたばかりのフィアンマブル家のお子さんを見たりした。

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