第27話
「へぇ〜?まだその桜ちゃんって子に告白できてないの?」
「うるせぇ達也」
「絶対桜ちゃんって子に告白はやくしたほうがいいって!」
チーム大学受験またの名を恋バナしようグループ。俺は久々にこの2人に会った。たまたま俺が桜の居酒屋に行こうとしたら2人にばったりに会ったのだ。相変わらずラブラブの2人で俺は安心した。
「つーか智もいい年だしよぉ、もうそろそろ彼女つくれよぉ」
「お待たせしました!!チーズコーン焼きです!」
「あぁ。桜ありがとう」
「あなたが桜ちゃん!?」
「こいつ桜ちゃんのこと……」
「おい!余計なこと言うんじゃねぇ!!」
「あはは!!達也それ以上はダメだよ〜!」
「……」
俺と達也と三浦の絡みに桜はなぜか黙って笑っていた。聞きたいことがあったはずなのに言えないみたいな顔をしていた。
「あの……蓬莱さんは三浦さんのこと……好きなんですか?」
と俺だけ聞こえるような声で聞いてきた。俺の頭には?が浮かぶ。俺が好きなのは桜なのに……
「昔はな……」
俺はそう言うと酒を勢いよく飲んだ。
昔の想い……
彩葉
三浦
それに桜
だけど桜は今まで出会ってきた女の子とどこか違った。
あのあと俺は桜と話をした
桜は昔ピアノや勉強や書道など色々やっていてそれぞれ賞を取っていた
しかしバスケだけが唯一私の存在意義を示してくれると
「辛いことは多かったです
だけどそれを乗り越えた先を見たとき私は最高でした
努力が報われるのはこういうことなんだ……って
努力をしてるときに誰かに叶わない、無理だと言われても私はやり通しました
日常のなかに色々なヒントがあります。例えばバスケでのシュートしたときのリバウンドの感覚は野球をするとわかったりします
私はバスケは広い視野を持つことで上手になれると考えています」
そう語る桜に俺はまた魅力を感じた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます