第32話

彩葉side


















智くんは桜ちゃんと出会って変わったね



















目つきも




















行動も



















顔つきも




















あなたはゆっくりと変わっていく



















幸せの方向に

















少しずつ、少しずつ




















いつか私の知らない智くんになるね



















ゆっくりとゆっくりと


























あ……



















智くんの声がもう聞こえないはずなのに



















聞こえる気がする



















死んだ後は声が1番最初に聞けなくなるっていうのに
























私の体がゆっくりと消えていく



















この世の未練が消えた気がする




















桜ちゃんとの人生に幸あれ
























もうさようならだね































忘れないでね

















私の記憶がゆっくりと消えていった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る