第21話

ミンミン……セミがうるさいこの夏

俺は近くの図書館で大学受験のため勉強をしていた。狙うは富美大学。推薦をもらい学力テストと論文がある。クーラーがきいていてとても居心地がいい。

「にしても〜お前は相変わらず頭がいいな〜」

「……だからなんで達也がここにいるんだよ!!それに三浦まで!!俺にちゃっかり勉強を教えてもらおうとしてるし!」

いつの間にか達也と三浦が俺の隣にいた。本当は大声でツッコミたいくらいだ。達也と三浦は勉強道具を机に置いて俺のほうを見る。

「「勉強教えて!!」」

ここで嫌と発言しなかった俺は偉いと思った。





















達也は普通の学力だが、狙う大学の偏差値が少し高い。しかし三浦は相変わらず頭が悪いし、しかも達也と同じ大学に行こうとしているから俺と達也は必死に勉強を教えた。三浦は俺にとって3番目の幼なじみという立ち位置になってもいいくらい将来長くいい関係を持った友達であった。



















冬のはじめに俺たちの進路が決まりそれぞれの道を歩み始めた





























「桜……綺麗だなぁ……ここでも綺麗に咲くんだ……!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る