第35話

あれから俺たちの愛は深まるばかりだった。

「蓬莱さーん!桜さん来てますよー!」

「俺の彼女を下の名前で呼ぶなよー、わかった」

昼間によく桜は時間をつくって会いに来てくれた。

「蓬莱さん!!お疲れ様です!」

と桜がにこりと笑った。俺は桜をギュッと抱き締めエネルギーチャージしていると

「ふぅ〜!おあついね!おふたりさん!」

と周りからガヤが集まってきた。

「いいだろ〜?俺の彼女可愛いだろう?」

「ちょ!蓬莱さん!!」

「俺も桜さんみたいな彼女ほしい〜!」

とガヤがざわつく。俺は気にせず桜を堪能していた。

「うふふ、なんだか大きいわんちゃんみたいです!」

と無邪気に笑う桜に俺は頬がゆるみっぱなしだった。俺と桜が一緒にお昼を食べていたのに周りのガヤが見ていたのはのちに知った。




















今日は仕事をはやめに切り上げ桜の大学の元へサプライズで行く。途中お店で花屋を見つけ俺は花を見ていた。すると中から店員さんがでてきた。俺はある花が目に留まり俺はこの花が桜ぽいなと思っていた。

「お客さん、その花センニチコウって言うんですよ。」

「なんだか可愛らしいですね」

「花言葉はご存知ですか?」

「いいえ」























「花言葉は色褪せぬ愛」










俺はその言葉が桜にぴったりのような気がしてセンニチコウを買った。

俺は桜の通ってる大学へと向かう。車を走らせること20分桜の姿を見つけた。俺が桜を呼ぶと俺を見つけてこちらに駆け寄ってくれる。

「蓬莱さん!!」

「はい、これ」

俺はセンニチコウを渡す。すると桜の顔はみるみる赤くなり

「蓬莱さん!!この花の花言葉知ってるんですか!?」

と言う。俺はわざと嘘をついて

「え?なんのこと?」

と笑ってごまかす

「私……幸せものだな……」

そういう桜をパシャリとスマホで写真で撮った。

「ちょ!消してください!!」

「いやだねー」

写真の桜はとても綺麗で美しく笑っていた。























これからも俺に愛させてね?










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