概要
そこでは昔から動物と人の姿をした「人外」が生きていた。しかし彼等は人間に忌み嫌われ、迫害の対象となっている。
理由は「食欲発作」の存在。
人を主食とする彼等は、人間に対して抱く空腹に耐えられず暴徒化してしまうのである。
そんな彼等を駆除し人命を救うのが、私設救命組織「氷輪の救急箱」。
これは殺しの才能を持つ美少年と、
救命を生業とする青年が織り成す、
残酷を辿る物語。
※文字数・話数調整を行ったため話と感想が大幅にずれています。
※この作品はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。
※小説家になろう様、Nolaノベル様でも投稿しております。
※立ち絵等のイラストは作者のXにて参照。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!心を凍らせた世界で生きる、儚い師弟が尊い……_(´ཀ`」 ∠)_
本作は、寒冷な王国で交差する「人ならざるもの」と「それでも人であろうとする者たち」の、静かで温かな再生の物語です。
過酷な現実の中、それでも他者を信じる強さと、失ったものを抱きしめる優しさを感じられる。
辛辣で真面目な少年と、掴みどころのない飄々とした師。各々が抱える陰惨たる過去と時に対峙し、向き合い、生きていく。その様子は痛みを伴いますが、同時に生きていく強さを得られます。
彼らの間に流れる感情は言葉以上に繊細で、鋭くもあり柔らかくもある、読み手の胸を打つものです。
迫力のある戦闘描写は目に浮かぶほどリアリティがあり、アニメ化してほしくてたまりません。
──とまぁ綺麗な言葉を並べたとて…続きを読む - ★★★ Excellent!!!哲学的なテーマ「生きる意味」を描いた奥深い作品
本作は冒頭から強烈なフックで読者を引き込み、テンポよく展開される物語には、世界の不条理と同時に奥深さがにじみ出ています。
特に主人公二人の関係性が魅力的で、単なる師弟ではなく、お互いの深い心理描写が心に刺さります。
さらにキャラクターの葛藤や価値観の変化も丁寧に描かれています。
物語のテンポも絶妙で、救命のシーンはスピーディーで緊張感がありつつも、キャラクターの内面描写がしっかりとされていて、「人間 vs 人外」というバトルものにとどまらず、「生きる意味」といった深いテーマを読者に投げかけています。
あらゆる面から読者を惹きつける力強く奥深い作品です。 - ★★★ Excellent!!!二人の掛け合いが心地良いです。
メインで登場するヒュウとシュリ。
物語にはダークな面も、彼らの軽口のような会話が所々に挟まって物々しさ一辺倒では無い、良いバランスになっています。
episode3までを読ませて貰っていますが、何処かに薄い壁を感じる探偵と助手(正確には職業が違いますが)のような関係性は読んでいて何だかもどかしくも有り、いつかこの二人が真に信頼出来る日が来るのだろうか、と期待をせずにはいられません。
依頼主と事件を通じながら今後どのような進展があるのか、物語が待ち遠しくなります。
最後に、シュリ君のクールと健気さが合わさったヒュウへの態度はとても可愛いです。