狼の隣に眠る

仕事で職場に戻る途中、誠（２６歳）が偶然見かけた事件現場に倒れていたのは、かつての高校の同級生、晃大《あきひろ》だった。
晃大は、子供の頃のある事が原因で、体に関するある症状に苦しんでいた。
それは、人に触れたり触れられたりすると、激しい動悸や痙攣が起きてしまうこと。
再会後、未だ晃大がその症状に苦しんでいると知った誠は、その苦しみから開放する手助けができないかと考えた。
数年ぶりの偶然の再会に、初めはお互いぎこちなかったが、友人として交友を深めていく中で、晃大も普通の生活がしたいと願うようになる。
果たして晃大は人に触れる事ができるようになるのか？

愛する人が目の前にいるのに、触れられない。
二人の未来はどうなるのか？

※暴力描写有りとしましたが、突発的な事件や過去の出来事などの一部描…続きを読む