建御名方之剣

時は1993年(癸酉の年)、世界はまだ戦争や紛争の火種を抱えて居ながらも概ね平和な日常を保っていた、しかし世の中の人々の多くが気付かぬ内に地球という惑星の各所には深刻な"歪み"が産まれつつあった。
その"歪み"は徐々に世界各地に様々な災禍をもたらし、大地や自然を蝕んで行く力の流れでもあった。
そのまま"歪み"が広がって行けば大地は裂け、海は荒れ狂い、嵐が吹き荒れ世界は破滅の危機を迎える事となってしまうのは避けられないであろう、だが、世界にはそういった"歪み"による異変を古来より治め正していく力を持つ者達が存在した。
その力を受け継いで生まれた少女『御槌那美(みづち　なみ)』、彼女もまたその宿命に従い戦う者であった。