概要
近未来ロケット工学百合小説
宇宙・通信・製造、あらゆる分野の技術が進歩した2042年。航空宇宙工学の元女子大学生 夏木 陽葵(なつき ひなた)と、コンピュータサイエンスの天才 Miray Ekşioğlu(ミライ・エクシオール)は、世界を壊すために2人だけでロケットを開発することを決める。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!エンジニアによるエンジニアのためのエンジニアの小説
はっきり申しますと、SF素養だけではなく現実にシステム開発の経験がある人以外は、すんなり読む進めることは困難だと思います。オンプレ、ペイロード(※本編ではロケット用語として)、アセンブリくらいの言葉がパッと理解できる方に向いています。また、宇宙やロケット、XR系にも多少の知識があることを前提とした、なんというか、非常に読む人を選ぶ小説です。
小説と申しましたが、ものすごく面白いエンジニアの手記、に近い態様です。しかしながら、開発に関する手触り感のある描写は元より、未来予測(フォアキャスト)に関しては巷のSF小説群よりも遥かに繊細で説得力があります。(それを考えたことがない方にはチンプンカンプ…続きを読む