第23話 エピローグ

 みゆがいるから、もう

「みんな、いなくなってしまえばいい」

 なんて思わない。


 みゆがいるから、もう

「消えてなくなりたい」

 なんて思わない。


 スポンジは無くなった。


 人が作り出したアルビノのヘビのように、そのスポンジは自分が作り出したものだったんだ。


 これからも自分に自信が持てなかったり、行き先に迷うことはあるだろう。


 そんなときは、みゆの瞳の中の僕を見つめてみようと思う。


 そこにはきっと、ありのままの僕が映し出されているから。


 できなくたっていい。

 かっこ悪くたっていい。


 みゆの瞳の中の僕を嫌いにならない生き方をしていこうと、僕は心に強く誓った。

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