第28話 ~栞side~ 告白

 わたしは相澤くんに告白することにした。


 相澤くんはわたしを無視しないで話しかけてくれる。

 そして、周りの人たちと話しているときも、自然と話を振ってくれる。

 そしたら、その人たちもわたしが見えるようになって話に入れてくれる。

 相澤くんと一緒にいたら、きっといじめられなくなる。


 相澤くんは中学三年でわたしと一緒の170センチだから、まあ普通。

 顔も特別かっこいいというわけじゃないけど、ふとした時にかわいいなって思う。

 はにかんだときとか特に。


「付き合ってください」

 わたしの告白に相澤くんは、はにかんで承諾した。

 僕も好きです、なんていってもらえると期待していなかったけど、「うん、いいよ」って感じで、とっても素っ気ない返事だった。

 でもいいんだ。好きになってもらえる自信はあるし。

 だってわたし、かわいいから。

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