ファントム　イン　ザ　シティ

ニューヨークの片隅で、気楽な半隠居生活を送っているアーク。そこへ突然、お世話になりにきました、と見知らぬ少女・光奈がやってくる。
そんな話は聞いていない、と押し問答をしているところへ、人語を喋る黒猫が飛び込んできた。「助けて下さい、伯爵さま！」
実はアークは伯爵、と呼ばれる吸血鬼で、この街はファントムと呼ばれる想像上の怪異や妖精たちの棲む街だったのだ。
仲間の一人が殺されそうになっていると聞き駆けつけたところで、光奈がアークにとっては敵対する勢力の光を放ち、アークに大怪我を負わせる。
しかし彼女が持って来た手紙のせいで、アークは光奈としばらくの間共に暮らさなければならなくなってしまった。どうやら、彼女の出生には秘密があるらしい。
慣れない穏やかさに戸惑いつつ、どうにか光奈との生活にも慣れた頃…続きを読む