イタヤ旅館にて、”ボク”は”女将”となる

はんがくせーるちゅう

プロローグ

第0話 イタヤ旅館をよろしくお願いします


ピコン。携帯電話のカメラを回す。


「はい始まりました。今日はここ、イタヤ旅館のスタッフ紹介を行いたいと思います」


「まずは私!タケルと申します。夢は女将になること。見て下さい私の服装。この着物きれいですよね〜」


□タケル(23歳)□

 →夢:女将になること


「さてさて次にいきますね。あっ、あそこ見てください。我らのボス、女将があちらにいます。私のおばあちゃんでもあります!」


「タケ?」


「女将、自己紹介お願いします」


「何を意味のわからないことを、早く掃除頼むよ」


「は〜い。女将は接客はとても上手いのですが、とても恥ずかしがり屋です」


□女将【おばあちゃん】(70歳)□

 →特技:接客


「続いてこちらが我が旅館の最強コンビ!サイトウコンビです」


「こんにちは」


「どうも〜」


「2人の性格は天使と悪魔ですね」


「どちらも天使の間違いじゃない。撮り直しするわよ!」


□サイトウおばちゃん【A】(55歳)□

 → 性格:天使

□サイトウおばちゃん【B】(秘密♡ → 40代前半と予想)□

 → 性格:悪魔


「あっ、ちょっと待ちなさい!」


「あとから撮り直ししましょう〜」


「最後はここ調理室ですね」


「おっ、タケ坊。何してるんだ?」


「へい。大将。今日のおすすめをお願いします」


「あっ例のやつだね。みなさんイタヤ旅館をよろしくお願いいたします」


「例のやつって何ですか?大将」


□大将【おじいちゃん】(73歳)□

 特技:料理

□ケンさん(28歳)□

 特徴:同期・都会育ち


「自己紹介動画を撮るって話をこの前したよ。ケンさん」


「そんな話あったか?では改めてケンと・・・」


「失礼しました」


「おい!タケ坊!」


「以上がここイタヤ旅館で働いているスタッフでした〜。他にも臨時で働いてくれている学生さんがいたりします。スタッフ一同みなさんのお越しをお待ちしております!」


「そんなのでお客さん増えるの?タケちゃん」


「大丈夫だよ。サイトウおばちゃん。これから忙しくなるよ〜」


「撮り直しするわよ。タケちゃん」


ピコン。携帯電話のカメラを切る。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る