概要
AI少女2人のアイドルバトル (ただし終末)
氷河期が到来した未来。ニシキは〈虚構体〉と呼ばれるホログラム製AIの残存機であるとともに、「とあるジャンル」の音楽しか歌えない仕様のバーチャルアイドルだった。人類が各地のシェルターへと退避した世界で、新曲を求めて「東京塔遺跡」を登っていたニシキ。しかし、そこに現れた金髪の少女が言う。
「いや、世界は五百年前から、ずっと砂漠だったじゃないか」
地球は氷河期なのか、砂漠なのか。ニシキの認識する銀世界の美しさすら幻だったのか、正解を知るのはライブに来る人間たちのみ。
だが金髪の〈虚構体〉・コウがライブに乱入したことにより、観客たちの意見は二つに割れる。ここは零下か灼熱か、世界の季節の真相は、量子力学さながら観測の問題へと誘われてゆく。
「人間はただ、自分が信じたい虚構を信じるんだよ」
「いや、世界は五百年前から、ずっと砂漠だったじゃないか」
地球は氷河期なのか、砂漠なのか。ニシキの認識する銀世界の美しさすら幻だったのか、正解を知るのはライブに来る人間たちのみ。
だが金髪の〈虚構体〉・コウがライブに乱入したことにより、観客たちの意見は二つに割れる。ここは零下か灼熱か、世界の季節の真相は、量子力学さながら観測の問題へと誘われてゆく。
「人間はただ、自分が信じたい虚構を信じるんだよ」