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  • フィリップの決意と、その後に響く槌の音がとても印象的でした! ブランショットを訪ねるときに、ひょっとして後味悪い系で終わったらどうしよう……と疑いがよぎってドキドキしましたがw、ハッピーエンドでよかった♫ いやあいい男ですねえ。

    作者からの返信

    橋本さんありがとうございます。男気というんでしょうか、それと鍛冶職人の槌の音がすごくよくリンクしていると思います。これは珍しく心が洗われるようなハッピーエンドですよね。フィリップのセリフに涙腺崩壊します(笑)いい男ぶりが伝わってよかったです!

  • 要所での柊さんのツッコミが面白すぎ! 
    愛の情熱に法律など関係ございませんもの、の台詞、おフランスな愛のイメージにぴったりで好きだし笑えます。

    作者からの返信

    橋本さん、ありがとうございます。笑って頂けて嬉しいですー!
    もうなんというかコテコテなので(しかも大真面目に書いてあるので)確信犯ですよね。かゆいです。そしてオチがやっぱり笑えます。


  • 編集済

    ホラーって、途中がどんなに恐ろしい描写であっても、最後、謎が解けて正体がわかるとなんとなくほっとできるじゃないですか。だから、『手 La Main』もそうでしたけど、物語が終わっても正体はわからないまま、なんとなく後味の悪い終わり方っていうのは最強ですね。
    そのあたり、ちょっとスティーヴン・キングと共通するものがある気がしました……というか、ひょっとするとスティーヴン・キングはモーパッサンに影響を受けているのかもしれませんね。

    っていうか、おもしろすぎてめっちゃ早く追いついちゃいましたね(笑) また続きを楽しみに待ってます♪

    作者からの返信

    烏丸さん、コメントありがとうございます。なんともう追い付かれてしまいました! 感激です~!
    オルラは怪奇譚の筆頭代表作なのですが、後味の悪さも筆頭ですね(笑)人間ドラマが多いですが、たまにホラー系を取り上げてみるのもバリエーションが広がるかなと思って。

    おもしろすぎるのは多分に先生のおかげなのですが、沢山読んで下さってほんと嬉しいです。モチベーション上がりました! ちょっとずつですが、また楽しんで頂けるものを書きたいと思います♬

  • ホラーともミステリともとれる作品ですね! 手のしわざに見せかけた殺人とか。精神的に追い込まれていったように見えますし、手紙を送っていた相手が誰かが気になります。

    作者からの返信

    橋本さん、こちらもコメントありがとうございます。
    一切の種明かしがないのが読者に色々想像させるところですね。この話に肉をつけていったらサイコっぽいミステリが出来上がりそうです。怪奇譚というジャンルではありますが、余白がいっぱいあるだけに読者によって自由に解釈ができるのでしょうね。

  • キャー。で笑っちゃいました! 後味の悪い話が続いたあとの清涼剤のようなコメディですね。夫が殺されたと思って泣いちゃう妻、やっぱりまだ愛してたんですね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。これは毒気がないので純粋に笑えますね。こういうのはほんとにフランスっぽい思考回路だな~と思います。さりげなく女中の給料アップがいいです(笑)

  • とんでもないババア……(コホン)失礼、お婆さんですね。ちょっと足許に何発か銃弾を撃ち込んで、踊れ踊れってやったればよかったのに……なんて思ってしまいました(笑)
    うん、こういう人ってすんごい長生きしそう……それに、動けないふりなんかしてたら、本当に歩けなくなってしまったりしそうですよね。そんな生活に飽きて、「リハビリ」に励んでくれていればいいのですがw

    作者からの返信

    烏丸さん、沢山読んで下さってありがとうございます ^^
    したたかなおばあちゃんですよね。とんでもない「当たり屋」でした。でも50年女中をやってきた人ならこうするよね、みたいな…どうも憎み切れないです。
    結局一番かわいそうなのは奥さんですね (-_-;)

  • もう、読んでる間中に何度吹きだしたことか(笑)
    柊さんの語りはモーパッサンへの愛に溢れていて、だからこその呆れの言葉というか、(やっぱりあんたの話だな)みたいなツッコミが面白すぎてw しかもぽんぽんとリズムの良い感じの文章はまるで落語のようで。いやー、ほんとにおもしろいです、最高☆

    作者からの返信

    あ、ちょうど烏丸さんの小説にコメントしたところです。読みあってましたね(笑)
    笑って頂けて嬉しいです。取り上げる話にもよりけりですが愛ゆえにいじりますww この作品書くときはいつもよりテンション上げるので大量生産できないんですけどね。お言葉がとっても嬉しいです!

  • こんな夫婦は現代にも多くいそうですね。すれ違いがあっても愛情と思いやりがあればうまくいくかもしれないのに。
    私もよく気候に気分が左右されます。冬のノルマンディー、どんよりして憂鬱な空なんでしょうね。

    作者からの返信

    橋本さん、いつもご感想をありがとうございます ^^
    この夫は自分の価値観を絶対と思っているので妻の価値観を見下していますね。男女のヒエラルキーもあったり。これも普遍的なところがありますよね。自分にも返ってきそうな話です。
    1月にノルマンディーの海の方に行ったことがありますが、住みたくはないなと思いました。パリの冬ですら鬱っぽくなる人多いですし。
    トスカーナは夏しか知りませんが、冬場は太陽が出るのでしょうか。気温よりも太陽が出るか出ないかの違いが大きいなと思います。

  • 今調べたのですが、モーパッサンは19世紀後半を生きた人ですよね。それにしてはこの小説の内容はさすがフランスだな、という感じがします。
    オリジナルを読んでどんな印象を持つかわからないけど、柊さんの語りからは、なまめかしかが充分に伝わってきます。
    彼女らが一般の人々にも人気があるなんて、なんかもうすごくフランス的ではないかと。
    日本なんか、同性愛が市民権を得たのはまだ最近のことのように思います。
    フランス人のそういう愛に対する考え方はちょっと特別な感じもするのですがいかがでしょう。何をおいても愛が優先みたいな。

    作者からの返信

    レネさん、ご感想ありがとうございます。
    僕の考えですが、日本の方が同性愛的なものに寛容な気がします。昔は衆道とかありましたし、そこにはエロスだけじゃない深い結びつきがありますよね。
    あと歌舞伎で女装したり、宝塚があったり、そういう性倒錯的なものに美を感じて市民権を得ていますし。映画の話にもあった京劇もそうですが、アジアの方がもともと性に対して寛容だったように思えるのです。同性愛を嫌がるとしたら、西洋思想の影響じゃないかなと思います。
    この話の舞台はちょっと特殊な場所で、やはりレスボス達は日陰の存在であったには違いないですね。実際はポールのような人が大多数だったと思います。愛というのは男女に限られたもので、同性愛を愛と認めるかは別物というか。フランスで同性婚が認められたのは数年前ですし、他のヨーロッパの国よりずっと遅いので、根っこでは保守的なんですよね…。
    ですのでモーパッサンがこの時代にこれを書いたのはかなり時代を先取りしていると思います。ポールの最期に気を悪くした読者もいたかもですね。
    長々と語って失礼しました ^^;

    編集済
  • やるせない……´ω` マチルドも気の毒ですが、夫も気の毒。妻を喜ばせようとして招待券をもらってきたばっかりに。
    外国のお金の単位、説明に苦心しますよね。日本円に例えて下さったので凄く感覚が分かりやすかったです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    話の中ですっかり忘れられた夫...せっかくの優しさが虚しいですよね ´ω`
    この時代は旧フランで、他にも違う呼び方や単位が出てきたりするので、数字に弱い人間には困りものです。1フラン千円説が一番無難でイメージしやすいですね。

  • 家具の中から髪の毛、というところで真っ先にシャーロック・ホームズの『ぶな屋敷』を思いだしました。
    そして、画を想像して、金髪だとひょっとしたらそんなに怖くはないかも? と思いました。日本人のような黒髪だとホラーにしかならない気がしますが(^^;
    っていうか「一丁あがり」に吹きだしちゃいましたw まあ、境界線を越えてしまったんですね……男はきっと髪束と一緒のときはとても幸せだったんでしょうね。そう考えると、ちょっと可哀想ですね。別に周りには害はないだろうに。

    作者からの返信

    烏丸さん、コメントありがとうございます。
    シャーロック・ホームズですか(読んだことないんですすみません(-_-;)
    金髪だと怖さが薄まりますかね。でも確かに黒髪どさりは恐怖しかないです(笑)
    越えてはいけないものを越えましたね。家の中だけにしておけばよかったのに。お出かけしなければ幸せでいられたかも知れませんね…。

  • 前半のフランソワを見ていると、そこらじゅうに居そうな男ですよね。しかし、責任を取らなかった男はこうも惨めになるんですね。
    今はどうか知らないけど、妊娠して中絶させる男なんて、これまでの日本でもゴロゴロいました。
    この頃の、フランスのそういう避妊、中絶、などの事情って、どゆなもんだったのか、ちょっと気になりますね。

    でも、今のパリなんて、片親の子のほうが多いとか、結婚しないカップルが多いとか、一時期そんなことを聞きましたが、実際のところ、どうなのでしょう?

    モーパッサン先生の作品から離れてしまって申し訳ないのですが、そういう話にも興味あります。

    作者からの返信

    レネさん、ありがとうございます。
    フランソワは『シモンのパパ』のフィリップと正反対ですね。でも確かにこっちの男の方が多そうです。この作品は本当に手厳しいですね。モーパッサンの男を見る目はシビアでリアルだと思うのです。

    避妊は若いうちからピルを飲んでいる女の子は多いと思います。彼氏ができたら飲み始めるとか。男の子にもゴムを持たせるとか。性教育早いかもですね…早熟なんでしょうか…?

    周りで「婚姻届」を出しているカップル、あんまりいないかも知れません。結婚は手続きが面倒なのと同時に離婚も面倒なので、その簡略系のパックスという制度で一緒になっている人が多いと思います。別れやすい、というのが前提なのもフランスらしいんですが…。でも単純に同棲しているだけのカップルでも、子どもができれば家族として見なされるので私生児ではないです。
    シングルマザーは困らない程度の手当てはもらえると思います。別れるカップルが多いので、親が一人とかそういうの誰も気にしないんじゃないでしょうかね。
    あ、でもそれ以前に他人の事情にあまり興味を示さないですね。
    モーパッサンの時代の私生児とか片親の描かれ方に比べたら、今は全然違うなと思います。

  • 髪フェチ! 誰の髪だか分からないのに執着するところがホンモノですね~。ひょっとしたら男の髪かもしれないのに……まあそれはないか(笑)柊さんの描写がまた真に迫っていてぞわーとしました。
    現代だったら病人扱いまではいかず、Twitterあたりでフォロワーをたくさん獲得していたかもしれないと思ってしまいました。

    作者からの返信

    橋本さん、ありがとうございます。髪フェチ…僕はちょっと分からないですこれ。なんせ持ち主と切り離されてますからね。気持ち悪いだけだと思うんですが、ここから妄想に至る作者の筆が非常にサイコです。
    Twitterでフォロワー獲得とか…(笑)そうなりますか、笑っちゃいました。たしかに…現代は何でもアリですね(笑)

  • イルマも生きるために必死で兵と寝まくったんだろうなーと思ったら、敵をたくさん殺してやったとの台詞、なんかあっぱれです。エピヴァンがすごく軽薄に見える。前回と同じく人間の本質を鋭くえぐるような短編ですね。

    作者からの返信

    橋本さん、コメントありがとうございます。
    イルマの気持ちを考えたら壮絶ですね。この精神の持ちようは本当にあっぱれです。この対比でエピヴァンの人間性がくっきり出ますね。戦争を題材にするとより人間の本質が如実に出るのかも知れませんね。こちらも鋭い作品だと思います。


  • 編集済

    これは文句なくいい話ですね。
    柊さまの語りで色々な情景が目に浮かぶようです。
    耳をつねってやる、なんて言い方も、どことなくフランス的な感じがするのですがどうでしょう?
    私にも、涙腺崩壊映画No. 1があるように、柊さまにもやっぱりそういう作品があるんですね。

    追伸

    私の涙腺崩壊映画は「鉄道員」という古いイタリア映画です。レビューでもだいぶ前に取り上げたことがあります。
    いい映画です。

    作者からの返信

    こういう話はブラックな話が多いモーパッサンにしては珍しいですね。普段意地悪な人が優しくしてくれると余計優しく思えるような感じでしょうか。でも弱者にあたたかい目を向けるという姿勢がこの物語には如実に出ていて、何が一番かっこいいのかを見せつけられる気がします。やっぱりモーパッサンはいいです(笑)
    レネさんの涙腺崩壊映画は何でしょうか…?

    あ、そういえば「耳をつねってやる」はよく使います。

    編集済
  • これは面白いですね。
    でもこれは話の面白さだけじゃなく、柊さまの語りがかなり上手いんだと思います。
    最初の題名の話から、巧みに読者を引き込んでます。
    いいなあ。自分も参考にさせてください。

    作者からの返信

    レネさん、コメントありがとうございます。
    読み返してみましたが、何というか、気ままですね(笑)初投稿の頃は見つけてくれる人もほとんどいなかったので好き勝手に書いているようです(笑)
    嬉しいお言葉、光栄すぎます。本当にありがとうございます!

  • モーパッサンは昔、『ベラミ』を少し読みかじった程度であまりよく知りませんでした。
    正直に云って、今から興味が湧いて読もうかな……と思ったとしても、なかなか手に取るまではいかないと思うのです……だから、こうして柊さんが丁寧に書いてくださるものを読めて、すごくラッキーです(笑)
    語り口調のような文章が、すぅっと入ってきてとてもわかりやすいです。この先も楽しませていただこうと思います♪

    作者からの返信

    烏丸さん、お読み下さってありがとうございます!
    「ベラミ」ですか。美形の悪い奴 (笑) あれも面白いですね。
    そうですね、原作まではなかなか、という方も多いと思います。なのでこの作品でお手軽に中身を知ってもらえたら嬉しいです。色々バリエーションがあるように心がけてはおりますので、楽しんで頂けたら幸いです!

  • モーパッサンは恥ずかしながら初めて聞く名前で、当時の知識もないんですが凄く引き込まれました! 脂肪のかたまりと聞いてルーベンスの絵を思い浮かべながら読みましたw
    それにしても300本とは多作ですね。

    作者からの返信

    橋本さん、こちらにも訪問いただき、ありがとうございます! ちょっと緊張します ^^;
    モーパッサンの話は端的でポイントが掴みやすく、新聞小説の読みやすさがあって好きです。
    ルーベンスググりました。やっぱり昔からふくよかな美が理想なんですね。
    短い生涯に300本、長編もありますからすごい数ですね。

  • 怖いけど不思議な作品ですね。
    分からない事だらけ。
    人間をたくさん仕留めたというあたりから、ほんと、分からないことが多い。
    モーパッサン、何を描きたかったんでしょうね?

    作者からの返信

    こちらにもご感想ありがとうございます。
    モーパッサンのホラーは正体の分からないことに対する恐怖心がテーマだと思います。理屈で説明できないような。
    この男は外国で惨殺をしてきたのだと思いますが、自分が呪われているという思い込みがあるところは、どこか自責があったのかとも思わせます。まったく種明かしがないので、ちょっとモヤモヤする話ですね。

  • なんか、私はいつまでもジュテームと繰り返してなきゃいけないなんて、考えられないなあ。
    それこそ、若い頃は楽しいけど、やっぱり年相応に枯れないと、いつまでもそうはいかないですよ。
    シェルブールの雨傘の画像なんてYouTubeでみると、カトリーヌドヌーブがやたらジュテームをれんぱつしてるけど、若いからいいんであってねえ・・・
    でも、面白い話でした。

    作者からの返信

    しみじみとしたご感想ありがとうございます。
    僕も日本的な枯れた渋さっていいと思うんですが、こちらの方はスキンシップ&ジュテーム優先ですね。僕の印象ですけれど。
    この話は「へーえ」と失笑してもらうのが目的のような気もします…。

  • やはり自分の身の丈に合わせて行動しないとね。
    人はどうしても、欲かいたり、カッコつけたくなったり、自分を自分以上に見せたくなったりするけど、この小説には、そういう誰もが持っている気持ちへの皮肉たっぷりな批判があるんでしょうね。

    作者からの返信

    そうですね、気取った人間への皮肉がたっぷり効いた話だと思います。見栄を張ることのみっともなさと同時に、都会人のいい加減さも書いてありますね。芸術家といっても現実なんてこんなものだよといってるみたいです。

  • 何という旦那だろう。
    でも、「暖房」というキーワードに象徴されている「相手を思いやる心」。これがない人、結構多いような気がします。

    私も若い頃は思いやりが足りなかった。
    今、その分も思いやってやらないといけないと思ってます。

    作者からの返信

    自分を顧みると価値観をひとに押しつけていることあると思います。近い相手には特にそうなるかなと…。いつも相手の気持ちを思いやることは難しいけど意識していたいですね。

  • いやいや、なんともかわいそうだけど、とても楽しめました。
    柊さまの語りも巧みだったのだと思いますよ。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    笑えるようで笑えない話の代表作ですね。今は分かりませんが国語の教科書に載っていたと聞きました。
    楽しんで頂けて良かったです。

  • なんか、モーパッサンだけでなく、フランス文学ってどくとくですね。と言って、他の国の文学に詳しいわけでは全くないのですが。
    私はアラン・レネ監督の「ヒロシマわが愛」が猛烈に好きで、そこからマルグリット・デュラスとか、ルクレジオなどを読みましたが、それほど面白いとは思わず、それ以上発展しませんでした。
    しかし、この柊さまのモーパッサンは面白いですね。
    教養にもなります。

    作者からの返信

    僕はかなり趣味が偏っていて、日本とフランス以外の作家を知らなくて、しかも幅広くは読んでいないのです。読みかけて頓挫したりとか(笑)相性もありますよね。
    モーパッサンは庶民的な新聞小説ですから、近く感じてもらえやすいと思います。面白いと言って頂き、すごく光栄です。
    ありがとうございます。

  • イルマもすごい女性ですね。梅毒をうつすことで敵を倒そうとするなんて。壮絶ですね。
    それによってエピヴァンの体裁とカッコばかりの生き様があばかれる感じでしょうね。

    とても面白いです。こんなふうに分かりやすく話を紹介することは、なかなかいいものですね。
    私の映画レビューももう少し丁寧に物語を紹介した方がいいかもしれない。
    そんなことを感じました。

    作者からの返信

    こちらは短いですがかなりインパクトの強い作品です。イルマはまさに体を張っていますね。痛々しいです。だからこそ仰るようにうわべばかりのエピヴァンの姿がさらされるという。

    紹介するうえでどこを拾ってどこを切るかは難しいですね。モーパッサンはオチが大事なので全部ネタバレしています。知った上で原作を読んでも大丈夫だと思います。それだけ原作の文章がいいです。
    映画は文章だけではない複合芸術なので紹介するのがもっと難しそうですね。でも御作はとても興味をそそります。

  • これはいいですね。
    こんなに分かりやすく、コンパクトな名作文学の解説が読めるなんて!
    普通に読んでたら、ここまでスッキリ分かるのでしょうか?

    私も、「映画はお好き?」みたいな洒落たタイトルつければよかった。

    作者からの返信

    レネさま、続きもお越し下さりありがとうございます。
    昔の文学は描写が長いですね。ここが現代人にはネックなのかも知れません。
    「脂肪のかたまり」は最初に戦争の場面が延々と続いたり、登場人物の駆け引きとかいろいろあるのですが、思い切ってカットして要点だけ書きました。スッキリと分かって頂けたら本望です。
    タイトルは半分ノリでつけたのですが、個人的には気に入ってます(笑)

  • モーパサンは短命だったのですね。
    柊さんの語りがすごく丁寧で分かりやすくて……さっそく「脂肪のかたまり」を読みたくなってきましたー!
    後半のご紹介も楽しみですー。^-^

    作者からの返信

    サクヤさん、コメントをありがとうございます。
    短命なんですよ。43歳だったと思います。死にざまもかなり壮絶です。だから余計に作品に人生が凝縮されている感じがするんです。
    分かりやすいですか、ああ、よかったです…。この作品は中短編ぐらいのボリュームですね。ここではかなり端折ってポイントだけを書いています。興味を持って頂けて嬉しいです ^^

  • はじめにへの応援コメント

    以前、手にしたモーパサンの本は最後まで読んだのか記憶が曖昧です。
    わたしもモーパサンのファンになりたい、その良さを知りたいと思います。
    柊さんのご紹介文をゆるゆる楽しませていただきますー。ヽ(^。^)ノ

    作者からの返信

    サクヤさま、いらっしゃいませ。こちらにも目を通してくださりありがとうございます!m(__)m
    なるべく話のバリエーションを多く、面白いものを集めているつもりです。お好みもあるとは思いますが、モーパッサンの味を知って頂けたら嬉しいです。
    どうぞお時間のゆるす時にでも覗いてやってくださいませ ^^

  • 脂肪のかたまりはタイトルだけは昔から知っていたのですが、その題名の印象で敬遠していました。
    しかし面白そうですね。柊さまの語りも親しみやすく、好感が持てます。気が向いたら続きを読ませていただきます。

    作者からの返信

    レネさま、
    お忙しいところこちらにお越し下さり、ありがとうございます。このタイトルはインパクト強いですね。素晴らしい作品ですが、これでモーパッサンに興味を持つか離れるかを分ける作品でもあると思います。
    連載の初めの方なので読み直すと文章が軽くてちょっと恥ずかしいです。好感を持てるとは優しいお言葉、ありがとうございます。
    お気が向かれましたらまたどうぞお立ち寄りください。

  • モーパッサン先生、ホラーでもやり手なのですね・・・とてもブラックでした。

    作者からの返信

    ホラーやり手ですよ。僕があまり興味がないので取り上げてないだけで(好みに走るので)。いずれにせよブラックですね。
    読んで下さってありがとうございます ^^

  • 怖い~ですね・・・5月から8月までよく持ちこたえていますね。私だったら2日ぐらいで発狂レベルです・・・事故物件ですかね・・・?

    作者からの返信

    そうですね、長いですよね…もう完全にやつれ切っているのでは…。事故物件(笑)神原さんの言葉のチョイス面白くて笑ってしまいます。

  • わ~怖い!理不尽ですね。お祓いしなくちゃ・・・💦

    作者からの返信

    神原さん、コメントありがとうございます。
    お祓い…その手がありました。考えませんでした。笑

  • ホラーの深さ真髄を学ばせて頂きました。
    モーパッサン、やはりすごいですね。
    柊さんが、怖い緊張する話を語り口で和らげてくれるので楽しめました。

    本当の霊現象ととるか、追い詰められていく人間の狂気ととるかは、読者のその時の状況、精神状態も影響するのかなと思いました。

    見えないものに唆されて、殺人や自殺……現代でもありますが、被害者側はたまったものではありません。心神喪失で罪に問われない……( ; ; )

    とても興味深い話の解説、ありがとうございました。ペコリ

    作者からの返信

    ハナスさん、お付き合い下さりコメントもありがとうございます。
    怖い話を説明するのはなかなか難しいですね。原作の緊迫感も出したいのですが、ついふざけたくなります。和らいでよかったです。
    読んでいる時の精神状態で作品の印象が変わることありますね。納得です。

    現実的にとらえるとかなりキツい話ですよね。殺人とか人を傷つけるようなことは特に。心神喪失は言い訳にならない。でも病気と判断されたら罪に問われない。仰る通り被害に遭った側はたまったもんじゃないですね。

    色々汲み取ってくださり書いた甲斐があります。
    ありがとうございます。ペコリ

  • 柊さん、更新ありがとうございます。
    一人称スタイルで綴られた名も無き男の日記。怯えながら真夜中に読んでしまいました。キャーッ! 鏡の中に自分が居ない!? 怖い、怖すぎます!! 放火殺人の末に自殺へ追い込もうとする謎の「オルラ」、その正体は自分の中の狂気であったでしょうか。
    読み方次第で「お化けに呪われた男の話」にも思えますし、「妄想に憑りつかれ自滅した男の話」にも思えて、目に見えないものの怖さが、ひしひしと伝わってまいりました。超常現象という形で外界から齎されるものも怖いですが、内面が齎すもののほうが怖いかもしれません。体調不良。医師の催眠術。集団的精神錯乱。それらが男の中に「オルラ」という狂気的妄想を生み出したみたいに思えて、たいへん奥深い恐怖を感じました。

    作者からの返信

    ひいなさん、ご感想ありがとうございます。
    鏡の中に自分がいないって想像したらかなり怖いですよね。夜中に読まれるとは勇敢です!
    自殺願望ではなくオルラを殺すために自分が死ななきゃいけないと思うところが主人公の陥った狂気を見せていますよね。
    大人が読むとホラーよりはサイコものの色合いが強くなるかなと思います。長くなるので詳細をカットしていますが、挙げられたキーワードが男の中の妄想を助長させたと考えられますね。説明できないものの不可解さ…奥深い恐怖を感じていただけてよかったです(よかったのか?)
    次はまた人間ドラマに戻そうと思っています。

  • もう「オルラ」という題名さえもがあやふやのもやもや、何がなんだかわからない恐怖があります

    ふと思ったのですが、もしや柊様の解説が上手すぎて本物を読むより面白いんじゃ…(^o^;)

    作者からの返信

    カナリヤさん、コメントをありがとうございます。
    モヤモヤでしょう。今回もかなり端折っているので、内容とか意図がどこまで伝わるかと胃に穴が空きそうなんですよ(嘘です)。だからご感想頂けると嬉しくて…お褒めにあずかり非常に光栄です。
    光栄と言えば先日はこちらに沢山の星を頂き、ありがとうございました。重ねて今日は掌編の方にも。一番読まれないやつなのでとても嬉しかったです。ありがとうございますm(__)m

    編集済
  • 使用人殺しちゃいましたかΣ(゚д゚lll)
    そこに考えが至らなかったという点は、確かに彼自身の狂気を感じます。

    子供の頃はわかりやすいホラー現象を怖く感じますが、大人になると、有り得なさそうなホラーより、人間の精神の方が怖いものだと思うようになりますね。

    正体不明のモヤモヤエンドも、いかようにも解釈できて余韻を楽しめますね^^

    作者からの返信

    黒須さん、コメントありがとうございます。
    自分の家に火をつけるっていう結末は面白いと思うんですが、放火だけならまだしも使用人が…ここちょっとエグイですよね。追い詰められた人が取る行動の狂気を感じます。
    もし子供の時に読んでいたら純粋なホラーとして読んだかもしれません。大人だから色々解釈してしまうのかも。
    かなりの熱量がある代表作なので、やっと取り上げることができてよかったです(自己満足ww)お付き合いくださりありがとうございました ^^

  • オルラ、結局、超常現象の一つのなのか。主人公の病んだ精神がみせた幻覚なのか。非常に難しいですよね。
    実際に現代でも、この主人公の狂気と同等に、神経を病み、妄想のなかで、人を殺したり、自殺したりする人とも似ています。

    モーパッサンは、やはりその時代の作家でもあったのかとも思いが至りました。作品自体は、さすがでもあります。「オルラが。鏡と自分の間に。」こういう描写、もう舌をまくしかないですね。

    この手の小説を書きたいとも、(どちらかといえば、彼のシニカルな作品がすきなので) そして、また、書けるとも思わないですが。
    深い作品ですね。

    作者からの返信

    アメリッシュさん、コメントをありがとうございます。
    ジャンルとしてはホラーに入るものの、心理劇の要素が強いですよね。現実の世界でも仰るようなことが起こるわけですし。
    モーパッサンのホラーは、呪いとか霊とかを匂わせながらも「一番怖いものは正体の分からないもの(人の心含む)」という結論に至るものが多いと思います。
    牛乳や水がなくなる場面や自分の姿が鏡に映らない場面など、映像的なシーンが多いのも巧いですね。
    自分も個人的にはシニカルな人間劇の方が好みなのですが、この作品はちょっと避けて通れないので取り上げてみました。苦手なホラーにお付き合い下さりご感想まで頂いて、本当にありがとうございます!

  • 没入して読んでいたところ、突然の「怖いよー。」に爆笑してしまった私を許してください…( ̄▽ ̄;)
    確かに怖いですね。私は一人暮らしに憧れてるんですが(したことがないので)、こんなことが起きたら一人暮らしは無理ですね(;´д`)💦

    作者からの返信

    この余計なひと言に爆笑してもらえるなんて嬉しいですわ。怖いシーンの雰囲気が出てたでしょうか…。
    一人暮らしだったら確実に嫌ですね。でも家族の中で自分だけ見えるというのも怖そうです( ̄▽ ̄;)

  • 続く怪奇現象。怖いですね。
    男は、あくまでも自分が「まとも」だと信じたい様子です。しかし、医師が「目に見えない力」があることを実践した後、皮肉にも悪化しているように思えます。と言いますか、この男の名前が明かされていないのも気になります(変な着眼点ですよね。すみません)。「奴」の正体と男の結末。次回も楽しみにお待ちしております!

    作者からの返信

    そうなのです。彼は「まとも」なはずなのに身に起こることはまともでないという…。医師の見せた催眠術がかなりこたえたようですね。どんどんエスカレートします。
    ちなみに男の名前は最後まで出てこないんです。完全に一人称の日記スタイルです。
    次回の結末はかなり…!です。どうぞお楽しみに。m(__)m

  • ポルターガイスト……苦手です。
    けど奴の正体は? 何かまだありますね。
    気になります。

    作者からの返信

    ポルターガイストの原型みたいですよね。
    正体というのが本当にあるのかも含めて、次回のラスト見届けていただければと思いますm(__)m

  • これは、モーパッサンはホラーで仕上げたんでしょうか。
    キレものの、そして、現実的な彼の小説。
    そんな簡単な物語のはずがないと思っております。

    作者からの返信

    ホラーですね。僕も現実的というイメージを持っていますが、作家の別の顔みたいな…。
    次で終わりですが、アメリッシュさんのご感想、気になります。

  • ホラーですか。続きが楽しみです。
    悪夢で安眠できないのはつらいですねー。
    憑かれちゃいけないものに憑かれちゃったように見えますが、果たして…。

    作者からの返信

    黒須さん、コメントありがとうございます。
    この話は少し長いので三回に分けます。
    「憑かれちゃいけないものに憑かれちゃった」フフフ、鋭いですね。
    このあと色々な怪奇現象が待ってます……。

  • 柊さん、こんばんは。更新ありがとうございます。
    「昼が夜に食われてしまったみたい」という表現が独特ですね。何か心身を食い荒らされるみたいで怖いです( ; ›ω‹ )
    目に見えて怖いものより「目に見えない何か」のほうが絶対怖いはず。
    次回も楽しみにしています✨✨

    作者からの返信

    ひいなさん、こちらこそお読み下さりありがとうございます。
    約一年ぶりの最新話なので、代表作を選んでみました。
    「昼が夜に食われる」は原作通りの訳です。こういう表現がさすがですね。
    目に見えない恐怖、不気味ですね...。全三回、お付き合い頂けたら嬉しいです。m(_ _)m

  • 目に見えない何かがじわじわと迫ってくる恐怖……一番精神的にやられますね。
    悪夢だけではおさまらないんですか、怖いです。

    作者からの返信

    ハナスさんありがとうございます。
    心理ホラーの代表作です。今まで素通りしていたので、最新話を書く機会に思いきって取り上げました。全三回です。楽しんで頂けたら幸いです。

  • この物語、読んだことがなかったです。基本的にホラーが苦手で、それこそ夢に見るので、読まなくて、あらすじで楽しませていただきます。
    つづき、早く知りたいです。下男に押し付けて逃げるのでしょうかね。

    作者からの返信

    アメリッシュさん、コメントをありがとうございます。
    ホラー系が少ないので久しぶりに取り上げてみました。中編なので三回に分けてお送りします。
    苦手な方にはどう感じられるでしょうね。続きを見守って頂けたら嬉しいです。m(_ _)m


  • 編集済

    後味悪いから爽やかにね!に笑っちゃいました(^o^;)

    これは残酷ですね…なんとも辛い話です
    自分が貧乏なら…子供のために養子に出しそうです

    追伸 ムスメに聞いたら、やはり「金持ちのほうがいいに決まっとるやん」と即答されましたw

    作者からの返信

    カナリヤさん、ありがとうございます。

    親の愛情の複雑さがすごく描かれてますよね。
    もう一方の親もどちらかというと金に釣られているので、そこも現実的だなと思います。

    子どものためを考えるカナリヤさんは現代的な感覚をお持ちなんですね。娘さんに聞かれるなんて可愛い!(すいません)
    娘さんのドライな即答も笑ってしまいました。 ^^

  • 面白夫婦でしたね(*^^*)
    最後はソテーに母性はどこ行ったでしたw

    作者からの返信

    漫才夫婦です。ドタバタコメディなので何でもアリですね。笑
    せっかく母性に目覚めたはずなんですが…ひとは簡単には変わらないようですww
    ご感想嬉しいですね、ありがとうございます ^^

  • 生まれつき不機嫌で、それをキープしたまま現在に至っている人。痩せた体の上に野良猫のような顔を乗せ、いつも世の中をすごんでいます。

    うわっ、こんな人を一人知ってます!人が楽しそうだと嫌なんですよね、この人…

    続き楽しみです(*^^*)

    作者からの返信

    カナリヤさん、ありがとうございます。
    リアルにいるんですね!人が楽しそうだと不機嫌になる人。あんまり近寄りたくないかも…笑

  • 相手が手に入らないからこその幸せですね…

    こういうの読むと、そこそこ好きな適当な人と付き合って結婚するのがええんかな、なんてリアルに思っちゃいます
    でもやっぱり死ぬときにもっと深く死にたくなるほどの恋愛がしたかったと思うのかもしれない
    そう思うと椅子直しの女性は幸せに死んだから幸福なのかな…難しいです

    ふとアイドルにお金をつぎ込む女性たちを思い浮かべちゃいましたw
    レベルが違い過ぎますね、すいませんww

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    以前の掲載時に、推しに貢いで人生を終わる、というコメントをくださった方がいるので、アイドルにお金をつぎ込むって発想分かります。そういう心理にも近いでしょうね。
    彼女は薬屋の本性を見ないまま、理想として憧れたまま死ねたので、それが一番の幸せだと思います。
    リアルだとどうなんでしょうね、叶わないから余計に美しくしてしまう、みたいな……長生きできる幸せか早死にする幸せか…分かりませんね。

  • き、気になるじゃないですかっ(; ・`д・´)

    作者からの返信

    ……ですよね。ていうか沢山読んで下さってますね。すごい。嬉しいです。

  • 戦争のリアルな側ですね
    人間性を壊さないと戦争なんて出来ないですよね…それでも戦争したがる人が絶えないのが怖いです

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。市民の側から描かれる戦争の姿が一番堪えるなあと思います。本当の犠牲になるのはこういう人たちで。でも決める側の人達は一番遠い所にいるんですよね。感覚が狂っている不気味さをプロイセンの指揮官によく出させていると思います。

  • 柊様の紹介だけで泣けます…( ω-、) 初泣きです

    小さな子供と動物モノには弱いのです…

    作者からの返信

    いいですよね、この話。初泣きありがとうございます。
    子どもと動物は弱い人多いかも知れませんね。
    これはハッピーエンドなので特に泣けます。

  • モーパッサン先生、ほんと太めの女性好きですよね^^ ヒロイン、太めの娼婦が良く出る気がします。(原作ほとんど読んでいませんが・・・)このお話もシュールですよね。女性が痩せて怒っているのも、作者のお好み丸出しな感じします。主人公もなんだかんだ言って良い人っぽいです。

    作者からの返信

    神原さんこちらにもありがとうございます。
    今のようにモノがあふれていない時代だから、肉付きの良さは豊かさの象徴だったんじゃないですかね。特に女性が痩せているとみすぼらしく見えたんじゃないかなと思います。でも確かにお好み丸出しは否めませんね(笑)主人公の口が悪いわりにやることはいい人なのが笑えます。^^

  • 良かった、これは普通に笑っちゃいました

    本当にありそうな話ですね(*^^*)

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。これは軽いノリで読めますね。
    こういう話は「こんなはずじゃなかった系」と個人的に分類しています。

  • はじめにへの応援コメント

    『フランス文学』というジャンルがどういうものなのかもわからずに拝読させていただいたのですが、ものすごくモーサッパンという人物に、文章に興味がわきました。
    『彼の作品はエロイ』
    そう聞いて、個人的に抵抗はありませんが官能小説みたいなのを想像しました。
    けれど、『文章自体に色気がある』そのフレーズにとてもワクワクしています。

    あと…直筆サイン入りの手紙というのはびっくりしました。
    そんな文化があったんですね。
    まるで、某鑑定団でみかける武将の手紙みたいな…。

    作者からの返信

    桜木さま、お越しいただきありがとうございます!
    フランス文学というと高尚に聞こえますが、万国共通の人間の姿が描いてあるのできっと共感されることと思います。
    官能小説ではないですね、でも描写や例えに色っぽさがあります。話も巧妙で、さすが短編の名手です。

    直筆の手紙は渋いですよね。達筆すぎて読めないんですが(笑)、最後に署名してあるところに価値があるんでしょうね。でも戦国武将の方が古いので値段が高そうです。

  • ああ、レベルは違うけどなんだかこんな夫婦いますね
    とても読みたくなりました

    ありがとうございます

    作者からの返信

    結婚している方や誰かと住んでいる方には結構通じやすい話だと思います。どちらの立場であれ、思い当たる節がありますよね。
    ご感想頂けるの嬉しいです。ありがとうございます。

  • ブルジョワのプライドや夫の優しさ、妻の贅沢願望などいろいろな要素が絡み合っての結末…誰も悪くないのにー(*´Д`)

    作者からの返信

    そうですね、色んな要素が絡み合ってますね。人間ぽいリアルな心情。誰かを責められない、気持ちの持って行き場がない結末はモーパッサンの得意な部分だと思います。

  • 男女の差を考えさせられる話ですね…

    男性は社会的動物とよく言われますが、このエピヴァンはまさに綺麗な女性は自分を大きく見せるマスコットだと思っている男性でしょうか
    イルマはそんなエピヴァンを可愛い男だと思っていたのでしょう…

    この二人なら戦争で離ればなれにならなくてもいつかは別れていた気もしますが、どうでしょうねぇ

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    エピヴァンは自己愛のかたまりなので、つまるところ町一番の美女を手に入れた自分が好きだったんでしょう。イルマは多分椿姫みたいな高級娼婦なんですが、金持ちから軍人にランクダウンしているので本当に愛していたのだろうと思います。この話は男女の差が分かりやすく表れていますね。モーパッサンは男に厳しいと思います。


  • 編集済

    クリスマスのモーパッサンプレゼント、受け取りました。

    いつも通り、人間がいて、とても面白かったです。

    作者からの返信

    コメントをありがとうございます。
    一筋縄でないモーパッサン風のクリスマスプレゼントでした。

    日本はもう夜ですね。よい聖夜をお過ごしください。

  • 上品にしてる人間も、下品と認められた相手にはどこまでも容赦なく振舞うもの
    皮肉ですが現代社会にも散見できますね

    以前に誰かに勧められて『脂肪の塊』を読んだのですが、「ひどい話やなー」で終わってました
    柊様の文章を読んでかなり理解が深まり、再読しようと思いました
    お礼を言いたいです、ありがとうございます!

    良いクリスマスをお過ごしください(^ω^)

    作者からの返信

    この作品にもお越し下さりありがとうございます。
    すでに読まれていたんですね。話としてはシンプルなものだと思いますが、その心理を描写するモーパッサンの筆致が辛辣ですね。えぐる、という言葉がぴったりです。
    この作家の書く人間像は普遍的だと思います。
    こちらこそコメント下さりありがとうございます。
    カナリヤさんもよいクリスマスをお過ごしくださいね。

  • このお話!
    「そんなこと言っちゃって、ほんとは嬉しいくせに〜」って思ったんですよね。惚気か!と(笑)
    ちゃんと妻に迎えて、子供も引き取って幸せになっちゃってほしいです♡

    「僕が書いたんじゃないです」に笑いました(^^)
    先生の悪いくせ、けっこうお茶目だと思います♬

    作者からの返信

    黒須さん、コメントありがとうございます! 覚えていてくださったんですね、嬉しいですー。こんなはずはなかったんでしょうけどね。そのうち子どもに情が湧いちゃうんでしょうか。
    ローストチキンってねえ…(笑)どんな顔して書いてるんでしょうか。他にも色々あるんですよ、食べ物に例えるの。エロティシズムと食欲のコラボですね。

    これで以前の再掲載は全部です。再編にもお付き合い下さってすごく感謝しています。おかげでここまで載せてこられました。黒須さんにはお礼を言い足りないぐらいです。本当にありがとうございます…!!

  • この話覚えています。
    「こんなはずじゃなかった」けど、不幸過ぎない感じがいいです。

    レビュー見ました(*´∇`*)
    柊さんのモーパッサン愛が伝わっていて嬉しいですね。
    カクヨム公式です。これからフォロワーが増えてもっとモーパッサンファンが
    増える事でしょう。柊さんの語り口と知識も評価されていて良かったです。(^^)
    柊さんファンも増える事でしょう!ふふ、母は嬉しい(o^^o)
    素敵なクリスマスプレゼントでしたね🎁

    作者からの返信

    この話も覚えていてくださったんですね、嬉しいです。そうですね、男には気の毒ですが、やましい心でナンパしたらこうなった、みたいな喜劇ですね。モデルがどうしてもご本人に思えてしまいます。

    レビューご覧くださったんですね。
    そうですね、素敵なクリスマスプレゼントです。汲み取ってもらえるのはとても有難いし、こういう目立ちにくい作品を取り上げられたことが嬉しいです。
    ハナスさんにはいつもお付き合い頂き、コメントも下さってすごく励みになっています。改めて感謝いたします。

  • はじめにへの応援コメント

    とうとう柊様の作品がカクヨム運営の目にとまりましたか!運営あなどりがたし…(´ω`)

    しかし、柊様に目をつけたのはカナリヤが先だ!と大声で主張したいw

    ゆるゆるモーパッサンを勉強させて頂きます(^3^)/

    作者からの返信

    返信が前後しました。
    見つけて下さってありがとうございます。
    なるべく内容が濃いものを選んで似たような話が被らないようにしています。
    続きものではないのでお時間のある時にでも覗いてやってください。

  • 今年一年、楽しませて頂き、ありがとうございました! メリークリスマス & 良いお年を!

    ※モーパッサンって、デブ専、じゃなくて、ふくよかな女性が好きみたいですね😆

    作者からの返信

    今の感覚ではこの時代の美人の条件がピンと来ないですよね。他の作品の描写なんかを読むとウエストはくびれているので、メリハリのある肉付きのよい女性がよかったとか? 男の書く理想は勝手なものですね(笑)
    こちらこそいつもお読み下さり、本当にありがとうございます。
    明弓さんもよいクリスマス&新年をお迎えください!

  • 柊さん、更新お疲れさまです♡
    恋人は複数形。ふくよかな女性の讃辞。本気で惚れられて本望と思わない男性像。それは時代の反映でしょうか。それともモーパッサン先生の御心の反映でしょうか。今の時代、ムチムチとか、ローストチキンとか云ったら、怒りを買うでしょうね(>_<) ふっくらしていたのは妊婦さんだったから!? ベッドインしたタイミングで産まれるのも何かの御縁だったのかしら?? 「こんなはずじゃなかった系」小噺、クリスマスバージョン、楽しませて(笑わせて)いただき、ありがとうございました!
    ♱⋰ ⋱✮⋰ ⋱♱⋰ ⋱✮⋰ ⋱♱⋰ ⋱✮⋰ ⋱♱⋰⋱
    クリスマスのケーキ、自家製ですね❤ 柊さんがパティシエ、素敵です! どんなケーキを作られるのでしょう。ビュッシュ・ド・ノエルかしら。また教えてくださいね。柊さんも、よきクリスマスをお過ごしください。
    ♱⋰ ⋱✮⋰ ⋱♱⋰ ⋱✮⋰ ⋱♱⋰ ⋱✮⋰ ⋱♱⋰⋱
    あぁ、日芽子が刹那的なものに流されていくようで…とは、仰るとおり。彼女の人生、何処に流れ着くのでしょうね。光あるところがいいですね。いつも応援に励まされております。ありがとうございます。おやすみなさいませ。

    作者からの返信

    コメントをありがとうございます。
    どう考えても「先生の御心の反映」にしか思えないんですけどね(笑)当時の美人は印象派の裸婦のイメージですかね。かなりふっくらしてますよね。あと妊婦さんだったからかも知れませんね。食べ物に例えるのは他の小説でも耳が生牡蠣になったりとか、けっこうやりたい放題です。エロティシズムが入ってるんですね。クリスマスバージョン笑ってもらえてよかったです。

    今日はシューを焼きます。ケーキというかデザートですね。静かなクリスマス。日本はどんな雰囲気でしょう。ひいなさんもよい時間をお過ごしくださいね。

  • 柊圭介さんの書き方がうますぎる……!
    難しい時代背景のこととかすらすらと読めます。
    すごい。

    作者からの返信

    有難いお言葉、光栄です。
    普仏戦争と言っても日本の方にはピンときませんよね。当時のフランスの価値観も作品の中で味わえると思います。そのあたりも外国文学の面白さですね。

  • はじめにへの応援コメント

    コメント失礼します!

    失礼ながら、モーパッサンというお名前さえ知らなかった私ですが、
    この文章を読んだらとても興味がわいて、おもわずブックマークしちゃいました。
    ゆっくり読ませていただきますね。

    とても楽しみです、ありがとうございます……!

    作者からの返信

    五水井さま、

    これはこれはようこそおいで下さいました。この需要の少ない作品にお越しいただいただけでも大変光栄です。
    モーパッサンの作品、ご存知のない方にも良さが伝わればと思って紹介しております。
    ご感想も遠慮なく書き込んで下さいませ。
    こちらこそ、ありがとうございます!

  • こちらの物語もよく憶えています。
    久しぶりに拝読させて頂きましたが、年齢と、身体と、心と、すべてちぐはぐなふたりの交流がせつなくも良いですよね。悲しい結末ですけれど。
    私の感想は、どうやらいぜん書いたものと同じようです♡(*´ω`*)

    作者からの返信

    わー、ポッケさんコメントありがとうございます! 深夜に灯るハートマークを嬉しく思っておりました。
    もうこんなに読んで下さって…作品を憶えていて頂けるのもすごく嬉しいです。
    ちぐはぐな、本当にそんな言葉があてはまりますね。ハリエットさんだけでなく画家の方も。ラストシーンを飛行機の中で読んでしまい、顔を隠して号泣したのが随分昔のようです(遠い目)笑

  • 最後、でも、暗い話に一筋のあかりが欲しかったんじゃないでしょうか。占領された側の人間としての鬱屈かなって、ちょっと思っています。

    作者からの返信

    アメリッシュさん、結末までお付き合い下さってありがとうございます。
    僕はモーパッサンの作風からしてラシェルが処刑されるのではないかと思っていました。でもこの話では優しさと希望の方に針が振れたようで。たしかに一筋の明かりを見せてくれますね。『脂肪の塊』がリアルの塊だとしたら、こちらには少しファンタジーが入っているようにも思えます。負けたという史実は変わらないので、こういうラストを用意することで鬱屈した感情を吐き出したのかも知れませんね。

  • 前なんとコメントしたかは忘れましたが、フィフィがあんなやつなので「ラシェルやりすぎ」とは思いませんでした。因果応報。
    ハッピーエンドによって、フィフィざまぁーという空気がさらに濃くなりましたね(笑)
    このエンディングは、私には国がどうというよりも、苦労してきたに違いないラシェルへのご褒美なのかな、と感じられました。
    どうしても立場弱い女性には味方したくなっちゃいます^^

    作者からの返信

    黒須さん、こちらもお付き合い下さってありがとうございます。
    そうですね、因果応報、ナイフを立てるシーンは溜飲が下がります。
    ラシェルへのご褒美って言葉に優しさを感じます。これまで辛い目に遭ってきた分、取り戻したいですよね。作風からすると甘いのかなって思ったのだけど、国ではなく個人のレベルで幸せになる結末を用意したのは作者の優しさだし、想いの強さなんでしょう。弱者を代表するようなヒロインにはやっぱり幸せになって欲しいですもんね。

  • ラシェル「窮鼠猫を噛む」でしたね。
    支配する側とされる側、自分ではどうする事も出来ない状況の中で
    心までは敵国に支配されなかったラシェル……発作的な殺人を犯したのかな
    と思いました。その勇気は愛国心だけではなく、もしかしたら愛する者を奪われた
    怒りや悲しみ、自分の自尊心を守る為だったのかしら?

    ハッピーエンドでよかったです。ここにモーパッサンのドイツ嫌いを感じ
    名作には魂の叫びがあるのだと納得しました。

    作者からの返信

    ハナス様、見届けてくださってありがとうございます。
    殺人に至るまでの将校と娼婦のやりとり、原作には緊迫感が張り詰めていて、殺伐として、読むの辛いです。ラシェルがナイフを突き立てた瞬間はやっぱり溜飲が下がります。
    僕はリアルに考えればラシェルが捕まって殺されるだろうと思っていたのです。だから命を救われただけでなく、幸せな結婚まで用意してあげるところに少し感情的なものを感じました。でもこういうお話がないと救われませんよね。主人公とフランスに対する作者の愛ですね。

  • 柊さん、更新ありがとうございますm(__)m
    きゃあ!(^^)! 逃避行を憶えていてくださったのですね! 感激です(T_T)
    そして鐘が鳴る日……「明るい音色で響き渡る」鐘は、やはり、レクイエムであったでしょうか。ラシェルの贖罪意識が、音色を明るくさせたのかもしれないと思いました。綺麗に過去を清算して、貴婦人になって、幸せになれたのでしょうね。
    ひとりの将校に「復讐」したところで歴史は変わりません。戦争の暗い面ばかりをえがきたくなるほどに、青年・モーパッサンは人間の利己主義、愚かしさを目の当たりにされたのでしょうね。実際、戦争に召集されたモーパッサン先生が、この異色の結末を示す小説を書き上げることで、ひそかに自分の「心の勝利に乾杯」できたのかもしれません(勝手な憶測です)。

    あら? レビュー数が少なくなったのは短編の数でしたのね!
    ミニマリストになりたいだなんて、柊さん、大丈夫かしら。
    えっ? 過去作の大半を収納中の、ひいな氏に言われたくないですよね。失礼しました。
    そう、奇遇ですけれど、ミニマリストへの憧れに燃える冬です(意味不明)。
    でも、ラジエーターの御話も好きでした。あの足跡、可愛かったですよ❤
    再公開のあかつきには是非、レビューを書かせてください(書きそびれていましたので)。

    作者からの返信

    ひいなさん、コメントをありがとうございます。
    僕は現実的に考えすぎてしまって、ラシェルが処刑されなかっただけでなく鐘楼にかくまわれていただけでも充分ハッピーエンドに思えるんですよ。本当なら見つかって殺されるだろうと思ってしまうから、リアリズムの作家には珍しいと思って。感情が入ってますよね。他の普仏戦争の話はシビアだから、よけい珍しく感じます。でもフィクションだからこそ「綺麗に過去を清算して、貴婦人になる」ことも可能なんですよね。こんな結末の物語があってもいいんですよね。

    短編のことすみませんほんとに。小さくなりたくって。意味不明ですね。春までと言わないで年が明けて気持ちが落ち着いたら復活させようかな。ラジエーターの話なんて冬じゃなきゃ意味ないのにね。
    お気持ちありがとうございます🐾

  • うわっとしか言えないです。
    この後、続き、待っております。

    作者からの返信

    乱痴気騒ぎ、荒んだ空気が蔓延しております。
    この後どうなるかは、次の最終エピソードにてお伝えします。

  • このお話も覚えてますー。
    フィフィはほんと救いようがないですね(-。-;
    マドモアゼルだなんて呼ぶのももったいないですね。
    ( *`ω´)プンプン

    作者からの返信

    この話も覚えていて下さって嬉しいです! 
    フィフィは心の中が相当荒んでいますよね。でもそれに便乗する隊長や同僚も…。
    マドモアゼルって、お嬢ちゃん、みたいなニュアンスもあるんですよ。男に言うとかなり侮辱です。見た目がお嬢ちゃんなのに中身はまるで違いますね。

    話は違いますが、今短編類を非公開にしています。黒須さんの下さったレビューが隠れてしまって、申し訳ありません。また復活させますので、それだけお伝えしておきたくて。

    後で週刊オリヅル読みに行きますね!

  • 元々、非情で暴力的な人間だってとしても、
    戦時下のストレスは人をおかしくしますね。
    命や食糧が満たされた後の欲求は人間らしいですが
    その奥を魅せるモーパッサン、やはり引き込まれていきます。
    ラシェルに感情移入しながらの拝読です。

    作者からの返信

    そうですね。戦時下のストレス。それがもとで本性が出たり心が荒んだり、欲求が歪んでいったり。平常時ではない精神状態にさせるのかも知れません。危ういですね。コンテストにも似たような空気感を思うのは僕だけかな。自分を保つことって一番難しいですね。
    次回で話は終わりますが、ラシェルがどんな行動をとるか、見守って頂けると嬉しいです。

    編集済
  • 柊さん、更新ありがとうございますm(__)m
    そう、ラシェルでしたね! 昔の私は(と言うと凄く時間が流れたみたいですが、たった九ヶ月ほど以前の私は)逃〇行とか、とんでもないことを書いていたような気がして、お恥ずかしゅう……今も充分、恥ずかしい。スミマセン! 鐘の音、期待しております!(^^)!

    追伸:先達ては、素敵なレビューコメントをいただきまして、本当にありがとうございました。返信を長々書いてしまうかもしれませんが、ご容赦くださいませ。
    ではまた(^^)/~~~

    作者からの返信

    こちらこそ読んで下さりありがとうございます。
    逃避行、覚えています。それがあったか! と思いました。モーパッサンもその発想はなかったでしょうね(笑)
    次回のことまでちゃんと見抜いておられますね。また推敲してからアップします。

    うお座のお話が残されていてよかったです。まだ読んでなかったので。レビュー受け取って下さりありがとうございます。オリジナルの返信頂戴しました。うまく言えませんが、とても、とても嬉しかったです。

    それからひいなさんの真似じゃないけど、今のところ短編を非公開にしています。ちょっと今ミニマリストになりたくて。頂いたレビューが隠れていて申し訳ありません。それだけお伝えしたく。
    ではまた作品に伺います。

  • 「フィ、フィ」と言うのが口癖ってところから、モーパッサンのキャラの立たせ方の秀逸さに舌を巻きます。
    ほんと、こういうの勉強になりますよね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。人物の書き方が端的で鮮やかですね。短編を書くのには特に勉強になりますね。

  • 柊さん、更新ありがとうございますm(__)m
    マドモアゼル・フィフィ……憶えております。余計なことは申さないようにします!

    「雨のカーテンのごときノルマンディー式のどしゃ降り」という比喩表現、情景が浮かびました。とても好きです。そしてタイトルに添えられた「征服者のアンニュイ」は、柊さんのセンスですかね。素敵です。強いと思われる者(征服者)にもたらされる憂鬱の行方を楽しみにしております。

    めっきり冷えますね。柊さん、冬生まれなのに冬が苦手と仰っていたような気がして、心配です。ご自愛ください。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。憶えていて下さって嬉しいです。
    ノルマンディーをよく知っている人だからこその雨の描写ですね。タイトルをほめて下さってありがとうございます。各エピソードを象徴するタイトルがつけられていれば…と思っています。

    心配して下さって、ありがとうございます。冬は苦手なのに冬生まれだから柊とか、よくわからないですね。冬眠したいですけどね。

    コンテストの参加は色々と心労がありませんか? くれぐれも神経をすり減らさないように気をつけてください。

    編集済
  • お金と子どもを天秤にかける大人のエゴイズム。それに翻弄される者たちを見詰めるモーパッサン先生の瞳は、人間の愚かな面を炙り出しますね。終わり方が藪の中。それも含めて「最も出来がよく最も残酷な短編のひとつ」と評される所以なのでしょうね。
    子どもも大人も幸せの基準は自分のものさしでしか計れないですよね。
    「あなたは幸せだね」と人に言われたとしても本人が幸せを感じていなければ、それは幸せではなくて。傍目に不幸に見えても本人が幸せを感じているならば、それは幸せで。幸せの定義について考えてしまいます。なんとも曖昧なコメントをすみませんでしたm(__)m

    『女の一生』を読み返しておられるのですね! 大長編ですから、時間と労力が必要かとお察しします。ご無理はなさいませんよう。ゆっくりお待ちしています( ・◡・ )♫•*¨*•.¸¸♪

    作者からの返信

    もう僕の代わりにひいなさんに解説してもらおうかしら。曖昧どころかとても端的にまとめて下さり、「その通りです!」としか言いようがありません(笑)

    幸せの定義……この短編とはベクトルが正反対ですが、御作品もそれを考えさせます。
    他人からどう見えても本人が幸せであればやはりそれは幸せで。不幸にしてしまったと思う相手から幸せだったと言われたら、そこで何か救われるのか、とか。
    こちらこそ曖昧ですいません。^^;

  • この話、すごく心に残っています。
    「親の心子知らず」「子の心親知らず」ですね。
    お金か愛か……よりも、どのような親子関係だったかが二十年後問われるのかしら?
    深いですね、モーパッサン。

    作者からの返信

    どのような親子関係…そうですね…シャルロは親からの愛情という揺るぎないものを受け取っていたはずなのに、逆にそれが家族を支えねばならないという枷にもなっていたのでしょうね。愛情という言葉はそれを受ける相手のためのもので、与える側が押し付けてはいけないのかも知れません。親子間の感情は特に複雑ですね。

  • イタイですよね。人の感情を切り取る物語。モーパッサンの小説には、いつも考えさせられます。

    作者からの返信

    この展開はイタイですね。この話は短いのに全部の登場人物の感情が見えてくるところがすごいと思います。ぶった切るような終わり方もいいです…。

  • あどけないバブバブちゃんが、こんなドス黒い運命に巻き込まれることになるなんて…💦
    「最も出来がよく最も残酷な短編のひとつ」という評価にも納得です。

    シャルロの両親には両親なりの愛情があったはずですが、シャルロにはつらい人生になってしまった。子供の幸せは親が決められるものではないですね。
    運に恵まれなかったとも言えますし、シャルロの親に先見の明、状況分析力がなかったとも言えます。子供への愛情が必ず子供のためになるとは限らない一例ですね。
    一方、お金を得る代わりに20年も隣家の軽蔑にさらされ続けたジャンの生家も、幸福一色ではなかったはず。農家だから引っ越しもできなかったのかな。ジャンの幸福でやっと報われたのかもしれません。
    …と、短編ながら人生の深い意味を考え込んでしまう、モーパッサンならではの名作ですね✨

    作者からの返信

    同じように育つはずだった二人のバブ、正反対の運命をたどることになってしまいましたね。
    精神論では補えない実質的な価値を見せつけられるのが皮肉です。仰る通りシャルロの親に先見の明があったら、感情だけで判断しなかったかも知れませんね。ジャンの親も親で、経済的には潤っても中傷プラス後悔で苦しい日々だったでしょうし。
    あの時ああだったら、というひとつの出来事でいろんなことが変わってしまう話のいい例ですね。この短い中に色々詰まっているところ、評価が高いのも納得です✨

  • 普通なら、シャルロが幸せになって万々歳で終わり、子供を売るのは悪いことですという教訓話になりそうですが、お金って大切だよねという身も蓋もないエンディング。
    傑作だと思います。

    作者からの返信

    こういう展開になるとはちょっと想像しませんよね。でもそれぞれの心情を思えばとてもリアルだと思います。最後はやはりお金か…シビアです。

  • 奥さんしっかり者ですよねー!
    本人の望みではないとはいえ、寝てるだけのトワーヌ、卵で働けるなら働いたほうがいいと私も思います。
    ひよこと一緒に寝たいって、何無茶言ってるの(゚o゚;;
    さっさと連れてった奥さん正解!
    なんだかんだで、二人まとめてみんなに愛されてる感が素敵ですね〜♡

    作者からの返信

    黒須さん、お読み下さりコメントありがとうございます! ^^
    奥さん最強ですね。にわとり飼育マスターには誰も敵いません(笑)
    トワーヌは母性が出ちゃったんでしょうね。一緒に寝たらヒヨコ潰しそうです。
    そうですね、この二人は村の人に愛されてますよね。これからも夫婦漫才を続けて欲しいです(笑)

  • この話、文庫で読んだときは今一つという感じでしたが、本作はとても面白かったです!
    コメディは語りが重要ですね。

    作者からの返信

    いつもお読み下さり、コメントもありがとうございます。
    文庫で読まれてたんですね!原作をご存知の方に読まれると緊張します。後で知ってよかったです。
    ダイジェスト版ですが面白かったと言って頂けて光栄です!
    コメディの語り口は本当に大事ですね。

  • オチ、まさかのブラックでしたね。
    ある教室で豚を飼って、それを食べるという教育が日本で話題になりましたが、生徒たちは泣いてしまったそうです。

    トワーヌ親父、ドライです。

    作者からの返信

    いつもお読み下さり、コメント、ありがとうございます。
    自分で孵したヒヨコに母性愛が生まれるところが笑えます。
    昔の人って家畜を普通に食べていたんでしょうね。愛情とドライな感覚と両方持っていたのかしら。
    でもこのヒヨコはおかみさんが絶対守りそうな気がします(笑)

  • トワーヌも奥さんも、村の人も卵を孵す事だけでに必死で笑います。
    母性愛が芽生えても一瞬で、食欲を優先するオチもまた現実的で
    この黒さがモーパッサンですね。

    作者からの返信

    また笑って頂けて嬉しいです。村人全員がいつの間にか熱くなって応援し始めるのがなんとも…笑
    自分で孵したヒヨコは可愛さひとしおでしょうね。でも食べたらおかみさんが容赦しないと思います(笑)
    再読にも関わらずいつもお付き合い下さり本当にありがとうございます。感謝です。ペコリ。

  • 風曲がり村で起こった風変わりなコメディ❤ トワーヌが卵を慎重にあたためている姿を思い描くと滑稽ですが、生まれし雛鳥にとっては産みの親ですよね。なのに親の食欲が愛情を上回ってしまう……オチは本当に「微妙に黒い」と思います!

    ところで「生まれつき不機嫌で、それをキープしたまま現在に至っている」トワーヌの奥さんみたいな人、社会に一定数、存在すると思います。脇役にもリアリティーと存在感がありますね。ところで『女の一生』は如何でしょうか? 不意に思い出しました(^.^)

    作者からの返信

    ひいなさん、ふた晩続けてお付き合いくださりありがとうございます。
    巨体の男が卵を孵す図はシュールで笑えますね。母性に目覚めたかと思いきや最後の一言。人は簡単に変わりませんね (笑)
    奥さんの性格描写ユニークですよね。確かに一定数いますねえ。短編が多いからかキャラを印象づけるのが上手いですね。

    実は『女の一生』また読み返しているんです。長編だからこの連載とは別枠で取り上げようかと思っていて...。ただ書くのにはこの連載以上に時間と労力が必要ですね。
    とりあえずもう一度最後まで読んでから考えるつもりです。
    この連載の今後もまだ決めかねてます。
    覚えていて下さってありがとうございます。嬉しいです ^^

  • 「そんなに膨れ上がっちゃそのうち張り裂けるよ!」……幼稚園のころに、おなかが膨らみ過ぎて破裂する蛙の話を読み、本気で怖かったことを思い出しました。こちらはホラーではなくコメディなのに!
    この御話も憶えています!(^^)! 次回も楽しみにしております❤

    作者からの返信

    あっ、すみません、この辺は若干意訳しています。おかみさんは脅してるんですよね。そんなに膨れたらどうなっても知らないよって。もう少し原文に近づけた方がいいですかね。
    憶えていて貰えると嬉しいですね。(作者でもないのに ^^;)

  • モーパッサンの作品を読んだような気分になれます。次回が楽しみです。

    作者からの返信

    今回は珍しくただのコメディです。笑って頂けたら嬉しいです。

  • この話好きでした。
    楽しみです。柊さんの語り口もいいわ(*´∇`*)

    作者からの返信

    これもインパクトの強い話ですね。
    ナンセンスコメディらしく楽しく紹介できたらと思います。

  • 以前もショッキングでしたが、再読しても容赦ない話ですね・・・モーパッサンはろくでもない人間像を描くのに長けていますね、いつもながら。最初の主人公の人物描写からもとげとげしいのが(笑)

    作者からの返信

    「いつもながら」(笑)もう心得ておられますね。嬉しいです。
    たまに動物が題材の話がありますけど、メタファーとしては心が痛みますね。それも狙っていると分かっていながら…
    そう、この出だしがチクチクしてますw

  • この後味の悪さがさすがモーパッサン…!
    「こんな悪いやつ絶対にいない」とは言い切れない、絶妙な加減の人間描写です。
    お金がないわけじゃないのにケチる、時々気まぐれでいいことをしようと思う…というあたり、マダムほどじゃないにしても割とありそうなお話。
    今の日本は、穴には落とさないけど、動物愛護センターへの持ち込みが後を絶たず…こういう人たちは、マダムと近いところがありそうです。
    私がローズだったら、何とかしてピエロを引き取ってあげたいところですが…(・・;)

    作者からの返信

    黒須さん、ご感想ありがとうございます。
    マダムの人間描写はほんとに絶妙に現実的だと思います。人目と財布の中身を見比べながら生きてるような。リアルですよね。
    動物愛護センター、黒須さんのゲームブックの犬たちを思い出します。これとどこか通じますね。
    物語の中でローズがだんだん主人に愛想を尽かしていくところも上手いです。本当は生かしてやりたかったでしょうね…

  • 虐待されるのが、無垢な犬というところに、この話の残酷さがありますね。こういう人は、現代でもいますよね。子供を埋めて児童手当だけはもらい、猫を飼うという信じられない鬼畜な事件が日本でありました。言葉がありません。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。動物を扱うと残酷さが増しますね。喋れないし。
    ハナスさんが同じ事件のこと教えてくれました。日本ってたまに、一般に思われている国民性と正反対の事件ありますよね。きっとそういう思考の人間には国も時代も関係ないからでしょうね。

  • あー、深いお話でした。(;_;)
    エゴと良心の葛藤、お金に対する愛など自己吟味します。
    ここまででははないにしても、余命一ヶ月のペットに数十万円の手術費を
    払えるかと問われた気がします。自分たちの生活もあるし。
    わたしもマダムの部分があるなと思い、批判出来ませんでした。

    作者からの返信

    コメント、ありがとうございます。
    余命一ヶ月のペットに数十万円の手術費は究極ですね。でも突き詰めればどっちを取るかという選択はエゴとは切り離せないもので。誰しもマダムの要素はあると思います。考えさせられますね。


  • 編集済

    まさに「エゴは慈悲よりも強し」ですね。
    「泥灰土に食わせる」という表現は初読のころから印象的でした。
    あまりにも自分本位(T_T) 変わり身の早さが滑稽です。
    これは動物に喩えられていますが、人間社会の縮図のようでもありますね。
    現代に通じる普遍的なエゴイズムを感じます。
    ピエロには天国で美味しいものを好きなだけ食べていてほしいですね。


    柊さん、追伸、失礼しますm(__)m 
    短編集の翻訳版、私も所持しておらず確認できませんが、興味深いですね! 現実の社会で多いのは確かにローズタイプかもしれません。本心を隠して従うしかない立場。程々に従っているほうがラクな人もいるでしょうから、考えるのが面倒な多数派として一定数、存在するでしょうね。

    唐突ですが、「ピエロ」を日本語に訳して気付いたことがあります! 日本語で「道化師」つまり「滑稽な者」なんです。モーパッサン先生は「ピエロ」という犬を通して「人間という生きものこそピエロで滑稽なんだよ」と仰ったのではないかと、想像をめぐらせてしまいました。

    何処に感情移入して読むか……読み手の精神状態にも感応するでしょうね。自分を犬の「ピエロ」に当て嵌めて読みますと、無残に捨て去られる被害者意識が生じるでしょう。マダムに当て嵌めますと、彼女の狡さを自分も持っているのではないかと思い、自己嫌悪するでしょう。皆、ローズ的・ピエロ的・マダム的な側面を持ち、だからこそ人間の心の解析は多岐に及び、モーパッサン先生の掘り下げたエゴに果てしなさを感じます。それを紹介される柊さんもまた果てしない御方です(どんな御方でせう?)

    次回作の見当をつけております。コメディと言えば卵? 違うかしら? あの御話、たぶん3回くらい笑ってしまったので、印象に残っているのです。次回も期待しております( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )❤

    作者からの返信

    ひいなさん、コメントをありがとうございます。
    この表現はどう訳せばよいか悩みました。翻訳版があれば知りたいです。
    そのまま人間の社会、そうですね。一番多いのはローズではないですかね。思うところがあっても何も言えず従うしかない立場です。
    これはどこに自分を置いて読むかで人が表れる気がします。自分をピエロに当てはめる人は自己憐憫が強く被害者意識が強い、とか。マダムに当てはめる人は自分に厳しく自己嫌悪に陥りやすい、とか。どう思います?二度目なのでひいなさんにちょっと訊いてみたくなりました。
    次回はコメディを持ってきます。いつも感謝しています。

  • 柊さん、こんばんはm(__)m
    この御話も憶えています。モーパッサン先生が「中途半端な田舎者」のエゴを……あっ、これ以上は止めておきます!

    ノートを拝読しました。メルシーもブラボーもない……厳しい状況ですね(>_<)
    暗くてOKですよ。無理をして明るく振る舞うと疲れてしまうと思いますので。
    仰るとおり、自由とエゴイズム、団結と分裂も紙一重だと感じます。
    たゆたえども沈まず。そう信じたい……良い言葉が見付からず御免なさい。何卒ご自愛くださいm(__)m

    作者からの返信

    憶えておられるのにいつもお付き合いくださること、本当に感謝です。この話はマダムに対する筆致が少し辛辣ですね。のちほど続きをアップします。

    ノート読んで頂いたんですね。やっぱり暗くしちゃいましたね。
    でもいいこともちゃんとあります。そういうものはエッセイに書いていきたいです。優しいお気遣い、ありがとうございます m(__)m

  • なんというか・・・

    作者からの返信

    テーマはエゴイズムですね。モーパッサンの得意分野ですね。

  • マダムの心の闇がどんな形で表れるのか、怖いです。

    日本で最近起きた事件があります。
    給付金欲しさに娘の遺体を庭に埋めて、そのお金で猫購入。
    家の雰囲気を明るくしたかったとの事です。
    情愛って何?マダムと同じで理解不能です。( ; ; )

    作者からの返信

    うっ…ギョッとする事件ですね…
    確かに理解不能です。どういう脳みその経路でそういう思考に至ったのか。
    このマダムは短絡的な人だと思っています。思考がなさすぎるというか。続きは悲しいですけど、どうぞお付き合い下さい。<(_ _)>

  • 画家は恋人てして愛してあげることはできなかったけど、亡骸を慈しむ様子から、崇高な魂を愛してあげることはできたのだと感じました。
    自然に還った彼女に、その想いが何かの形で少しでも届くといいな、と思います。
    人の心と美しい自然が溶け合った名作ですね✨

    作者からの返信

    二人の間には確かに魂が通い合っていたと思わせてくれるラスト、泣けます。
    回想という手段で語られるのもいいですね。ミス・ハリエットがずっと画家の中に棲み続けているのだなと感じます。舞台も心象描写も本当に素晴らしい作品ですね。
    今回長くなりましたが、お付き合いくださってあたたかいコメント頂けること、本当に感謝です。ありがとうございます。💛