『灼熱の太陽針の月★絶海の孤島』

そこは華やかな社交界。口八丁手八丁で渡り歩く泥棒のノーランマークが、怪しげなご神託を下すラムランサンなる男に興味を惹かれるところから物語が始まります。
一応、現代の外国という設定ではありますが、何ともいえないファンタジーっぽさが非常に心地いい。
たとえるなら、インディ・ジョーンズやルパンのカリオストロの城のような雰囲気（「ローファンタジー」というのでしょうか）で、「タカランダの神と輝石」というキーワードをめぐり、舞台は絶海の孤島のお城へと移っていきます。

主人公のノーランマークとラムランサンが、お互いおっかなびっくりながらも惹かれ合っていく様子はもうドキドキ。そしてそれを見守る老執事のロン…続きを読む

世界を自由に飛び回る大泥棒ノーランマークと、神の神託を人々に告げる宿命を背負う三日月の公子ラムランサン
神託の輝石を巡り反発し合いながらも、互いの抱える孤独に共鳴しあい惹かれあっていく二人。
海の古城や銃撃戦といった壮大なスケールと、二人の距離が近づいたり離れたりしながら、しっかり愛を育んでく様がたまりません！
個人的にイケオジ執事のロンバート様がいい味だしていて大好きです！
まるで冒険物のハリウッド映画を見てるようなワクワク感を味わえる作品です。