概要
一通につき寿命一年。死神が死者に手紙を届けてくれる。
『文を持つ死神』、彼女はそう呼ばれていた。寿命一年を対価に、死者に手紙を届ける死神だった。
少年と死神は、戦場で出会う。無垢な目をして銃を握る名も無き兵士を、死神は引き取った。
世界中を飛び回り、死神は少年に心を与えた。名を、想いを、仕事を与えた。
手紙は想いを紡いだ。少年を救った死神と、死神を愛した少年の、空の向こうの物語。
少年と死神は、戦場で出会う。無垢な目をして銃を握る名も無き兵士を、死神は引き取った。
世界中を飛び回り、死神は少年に心を与えた。名を、想いを、仕事を与えた。
手紙は想いを紡いだ。少年を救った死神と、死神を愛した少年の、空の向こうの物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!これは名もなき少年の、愛と再生の物語だ。
少年は番号を与えられ、戦場で仲間と一緒に戦っていた。そんな少年のもとに、一人の少女が現れ、死神だと名乗る。しかも生きている人間から死者への手紙をやり取りするのが、死神の役目だという。
少年は少女のような死神になるために、名前をもらい、様々な人々の想いを天に届ける旅に出る。死者に手紙を出したければ、死神の切手を舐めろ。便箋は特別なものだ。そして、一通の手紙につき、一年分の寿命をもらう。返事が返ってくる保証はない。それでもいいなら、手紙を出せ。もしも空の向こうの宛先人が、君を愛しているなら、きっと手紙は届く。返事もきっと帰ってくる。
様々な境遇の様々な思いを秘めた人々関り、少年は人間の愛を…続きを読む