第43話 激突 ロボvs巨人像
東京湾の水面を断ち割って遮光器土偶が現れた。肩に乗ったイガリさんが不敵に口火を切る。
「バズーカ失礼しましタクティカル」
「古代語か?」
外野がざわめいた。武クラ以外に通用しない挨拶である。
「ついにこちらも主力兵器投入ですね」
「また骨法っすか」
KFCさんとショーグンさんが海辺で日光浴がてら話し合う。
「いえ、イガリさんなので零距離戦闘術でしょう」
「土偶に肩甲骨とかあるんすかねえ」
隣で組手を終えた菅さんと巴会さんも、手をかざして巨人像を見つめた。
「貫手しても指を痛めそうにないですね」
「三戦は必要なさそうですね!」
2人が言った瞬間、巨大土偶の目がフラッシュライトを照射した。
「さすがイガリさん、間合いの遠い相手にも隙がない。まるで閃光のような閃光」
「ついつい鬼の一面をお見せしてしまったようですが、愛ゆえのことですのでご容赦いただけるでしょう!」
【登場人物紹介】
イガリさん:武術クラスタ(太気拳、柳生心眼流ほか)
東日流より現れた巨大な土偶ロボアラハバキに零距離戦闘術を仕込み、都庁ロボと一大決戦を展開。よしみんと一進一退の攻防を繰り広げ、ライトを使って一度は都庁ロボの無力化に成功するが、本人も並々ならぬダメージを受け、再度東北に撤退する。
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沖拳会青森稽古会/太気拳尚武会
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