第一部:世界征服を企む謎の象さん
第2話 大破壊と逃走劇
飛び散る窓ガラス!
倒壊する建物!
破裂する牛乳パック!
どう考えてもこの設定ひどい!
いきなり死にかけてるじゃないか!
私ことあむりんは走っていた。吹き抜けを飛び降り、交差点で車の上を飛び越え、変な集団を振り払い。買い物に来ただけでなんでこんな目にあわなきゃならないんだ。あとさっきから交差点を一つわたるたびに背後の建物だけが壊れていくんだけど、これ、絶対にカメラ意識してるよね?
まさか死んだりしないだろうな。あの
言っているそばから黒い影が私を覆った。誰? 振り返るその視線の先には、マヨネーズとステーキを握りしめた黒服のボディガードと思われる男。ものすごい巨漢、かつ、デブだ。
「うわあ、デイビット鷹倉!」
「知ってて間違えてるに一票」
そうだった。このデ……恰幅のいい人は三ツ葉亮佑。別名団長。ようやく助かりそうな気配が見えてきた。
「何がなんだかわかんないんだけど、警察とかどうなってるの?」
「今警察署が壊れたって知り合いから連絡来たで。助けに行きたいけど、オフで会ったことないから顔がわからん。会えないかも」
「え、十五さん?」
「カン鋭すぎて草ァ!」
【登場人物紹介】
■あむりん:創作クラスタ(恋愛・ファンタジーなど)
都内の商社に勤めるOL。やたら騒がしい。新世界の神を名乗る超能力者の大量殺人現場に居合わせ、パルクール顔負けの逃走劇を展開、九死に一生を遂げる。本編の主人公。
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カルマの乙女と約束の王子
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886694057
■団長:創作・武術クラスタ(アクション・SF作品。空手、柔術ほかの経験)。
警備会社「恰幅警備保障」の社長。新世界党を自称する集団から部下を救いつつ食いかけのステーキを握り締めてらところであむりんを保護。スーツをソースとマヨネーズで汚してめっちゃ文句言われる。常にマヨネーズとミニ四駆を持ち歩いており、いざという時には大事にロッカーへ保管しておく。
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デブ、異世界は突然に ~脂肪を溜め込んでレベルUP! この体にいくらかけたと思っているんだ!~
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889596694
■とーごさん:創作クラスタ(ミステリ・コメディ)
鑑識。超能力者の惨劇に巻き込まれる。調べても調べても資料にない現象で残業がかさみ、このままじゃ病むと思って上司に文句つけてるところで敵の第二派で警察署が倒壊。資料を詰め込んだノートパソコンを抱きしめて避難したところで団長とあむりんに出会う。まじめでかっちりしたキャラクターだが婚活ネタでは過激派。
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諜報員明智湖太郎
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