異世界伝奇アクション巨編：ペンと剣が強し

第5話 反撃の狼煙

「これですよ。新世界党。多分その党員なんです」

　桐華と名乗る探偵と十五という警察が新聞を俺の目の前に出してきた。新世界党だそうだ。さっき鼻をおさえてのたうちまわってた奴、この組織の党員か。

　まあやったの俺だけど。

「党首は神を自称している、ねえ」

「これから自警班と研究班を作って対策するそうなんですよ。謎を解き明かすヒントみたいなのも集まってきてますね」

「自警組織ってなんか信用できねえんだよな。こうなってから慌てて作る集団とか役に立つのかって話よ」

　避難してる奴らを見回した。メシ作ってるやつ、自分の世界にとじこもってるやつ、連中と対決して勝てるかってバクチを始める奴もいれば、お祈りに精を出している奴らまでいろいろだ。わけわからん聖書みたいなもんまで出回ってるらしい。

　どうするかな。さっき佐久良さんて姉さんの車に一緒に乗ってた空手家。菅さんって言ったな。あの人は実力で拉致られたお弟子さん助けてたな。

　てことは党首も不死身ってことはねえと。

　少なくとも鼻くらいはついてんだろうと。

　それを曲げたらヒーヒー泣きだすかもしれねえと。

　よし、ためそう。

【登場人物紹介】

■ショーグン：武術クラスタ（Paul Vunak系ジークンドーほか）

ショットバー「ディストピア」のバーテン。仕事帰りに新世界党を名乗る謎の集団に勧誘され、全員の鼻を叩き折る。超能力による殺人報道をツイッターで読んで、神の鼻を曲げに行こうと謎の決意を固める。

■菅さん：武術クラスタ（空手5段、ムエタイ、元プロキックボクサー）

空手道場の経営者。失踪した門下生を探しに神を自称する男を訪問。超能力で洗脳されそうになるが、必殺の貫手で党首のノドを突き脱出する。

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岡澤道場

http://www.itf-shonan.com 。

■栞さん：創作クラスタ（異世界ファンタジーほか）

東京が壊滅し避難者への炊き出しをやっていたところ、避難者の一人から謎の文書「誰でも神になれる！　新世界の作り方要諦」を渡される。

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ママは今日も忙しい

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887478506

■さくらさん：創作クラスタ（異世界ファンタジー）

一児の母。保育園から子供を連れて車で逃走する。途中で新世界党に取り囲まれるが、どこからか現れたショーグンと菅さんに助けてもらい、ケガだらけになった二人を乗せて避難所へ運ぶ。

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君の血の味は少しうるさい

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888684771

■とーかくん：創作クラスタ（ミステリ）

探偵事務所の所長。一連の惨劇の真相を知る唯一の人物だが、調査記録を紛失し単独で逃走、とーごさんと合流し避難所の栞さんの元へ。複数の証言と資料を元に、神の討伐方法を解明する。

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セイタン部　～声が示すは謎解きのオト～

https://kakuyomu.jp/works/1177354054882075892

■ハマグリ：創作クラスタ（ドラマ・ファンタジーなど）

ジョッキー。東京壊滅後、競馬場から大量の馬とともに避難。避難所で教団と自警団の抗争を予想する博打の胴元になり、そこらじゅうの奴らから顰蹙をかう。

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以前『競馬最強の法則』誌で血統理論を連載

https://note.mu/maybe_moonlight

■ヌギウサギ：創作クラスタ（ファンタジーほか）

一連の事件を野生で察知、脱兎のごとく逃げ出し山野でシチューを食いながら生と死について思いを巡らせる。

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短編多数

https://kakuyomu.jp/users/ameh